以前にも紹介したマンション建設反対運動
現在の状況を報告します。

さて、その前に、おさらい。
このマンションの建設反対運動の文脈は、
以下のような変遷を辿っています。

マンション建設に伴って敷設される道路は危険
          ↓
マンション建設予定地は液状化懸念のある活断層の上に位置し危険
          ↓
マンション建設予定地に断層帯の断面露出
          ↓
上町断層帯の断面は貴重な自然遺産、保護すべき ←今、ここ。

第二フェーズから第三フェーズへの移行(戦略ジャンプ)が、
あまりにも鮮やかだったので、このブログでも紹介させていただいたのですが、
この反対運動、ついに戦略PRにまで着手しました。

まず、手の内に入れやすい地元メディア「千里タイムズ」で、
上町断層帯をアピール。

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次に、より説得力があり、かつ手の内にある動画メディア(毎日放送)で、
上町活断層帯とマンション建設反対を論理的に結びつける。


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これらの情報戦略が奏功し、より権威のある「朝日新聞」に取り上げられる。
これは、あくまでも「上町断層帯」が
いかに地層学的に意義があるか、という文脈でのアプローチ。

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この運動のプロデューサーが優れているのは、
情報戦略に欠かせない世の中ごと化ワードを
「上町断層帯」と「自然遺産」という二つの切り口で用意しており、
メディアによって使い分けている点にあります。

このマンション建設反対運動から、ますます目が離せません!