以前、このブログでもご紹介した、
近所の「マンション建設反対」の横断幕。

これ、よく考えると、
けっこう凄いことかもしれない、
と、あらためて思いました。

「ゴール」を変えているのです。

普通は、マンション建設反対のゴールは「マンション建設しない」です。
でも、この横断幕のゴールは、「自然遺産を残す」なのです。

「上町断層」という「自然遺産を残す」ことが、本当にゴールだとすると、
そこに至るまでのアクションプランも変わるはずです。

マンション建設反対のアピはやめて、
たとえば、大学の研究室と一緒に上町断層の研究をして、
成果を市報などに発表する。
断層の写生会を、地元の子ども達を招いて実施する。
地元のケーブルテレビなどに、「地元の自然遺産」という切り口で、
取材させる。
民意を高めて、なんらかの「自然遺産」として自治体や国に認めさせる。

というような、シナリオになるのではないでしょうか。

〇〇反対というヒステリックなアピよりも、ずっと賛同が得やすいし、
実際にうまくいけば地元に貢献できるかもしれません。

ということで、
これ、けっこう凄いことだな、と。
一種の統合的なソリューションになっているのでは、と。
夢想したりしています。

「ゴールを変えてみる」
これは、僕らにとって、とても大切な考え方の一つです。