息子が、
5月病になったみたいです。

あんなに楽しそうに幼稚園に通っていたのに、
いま、ちょっと、ダメみたい。
号泣してまで、登園に抵抗します。

「ミニカーで遊びたいから」
「誰かにいじめられるから」
「(先生に)おこられるから」
「給食が食べられないから」

いろいろ理由を言って、幼稚園を休もうとします。
父は、そのすべてを心から信じ、可愛そうに思い、
「今日は、休ませてもいいんじゃないかな」という言葉が、
ノドまで出かかっています。

こんなとき、妻は、母は、たくましい。
「行きたくないなら、行かなくてもいい!」
と怒声で一喝して、そのあと息子を抱きしめて
「ママは、いつでもお前の味方だ。
 いじめられたら、『いじめられた』
 いたかったら、『痛い』
 って、大きい声で言うんだ。
 きっと先生がなんとかしてくれる。
 ちゃんと、でっかい声で言うんだぞ。
 いいな!」
と、男らしく息子に言い聞かせていました。
(なぜか、妻は、こういうときだけ男言葉になる)

言い切ると、「よし行って来い!」
と突き放し、粛々と登園準備を始め、有無を言わさず送りだす。
迎えのバスが来るころには、息子も何とか気をとりなおして
バスに乗り込みました。

ここのところ、こんな日が二日に一回ぐらい。
続いています。

妻のたくましさに惚れつつ、
でも父は、いいたい。

息子へ

頑張れ。でも頑張りすぎるな。
まだ3歳。その弱さを受け止めるのが、
父の役目だと思う。

行きたくないなら、行かなくてもいいよ。

たまには、思い切って、休んじゃおうか。
パパと二人で、ママと先生に、怒られようか。
そうだ、いっそ、パパも休んじゃおうかな。

いいよね、そういうのも。たまには。
大好きだよ!息子!