近からず、遠からず

Facebook上で「ノッティングヒルの恋人」の話になりました。

「ノッティングヒルの恋人」と「ローマの休日」。
この二つの映画の共通点は「格差恋愛」じゃないか、と。

そして、恋愛を友情に変えると、
このグループに「釣りバカ日誌」も入ってくるんじゃないか、と。

そんな話でした。

AとBの間に文脈（この場合「恋愛」「友情」）が成立している限りにおいて、
格差は大きければ大きいほど面白いのが、「表現」の鉄則です。

その通りで、僕たちは、いつもそこを狙うのですが、
若いクリエイターや宣伝担当者は、
文脈を無視して格差（＝ギャップ）ばかりを狙ってしまい、
非常にわかりづらい、成り立たない表現を作りがちなのも事実です。
功をあせり、味方を窮地に陥れる蛮勇のようなものでしょうか。

近からず、遠からず。

この間合いこそ、クリエイティブの極意かもしれません。