今日は、息子の入園式でした。

もう、幼稚園生なんだなぁ。
と思いつつ、まだ実感が涌かない。

正直おしめも取れてないし、
僕からは、まだまだ赤ちゃんに見える。

幼稚園の制服もコスプレのようだ。

幼稚園に提出する「長所・短所」レポートにも、
短所として
「おむつが取れない。振る舞いがまるで赤ちゃん。
 欲しいものがあると泣きわめく。すぐ人を叩く」
と書きたかったが、妻に止められた。

そのかわり万感の思いを込めて
「落ち着きが無い」
と書いた。

先生、どうか真意を汲み取ってください。


そんなこんなで、父として覚醒するためにも入園式に出て見ました。


入園式は、粛々と進んだ。
粛々と進んだこと自体が奇跡だと思った。

理事長先生が挨拶の中で、
「皆さんと3つの約束をしたいと思います。
 1.泣かないこと」
と言った時、会場中が爆笑の渦になった。

数名の新入生が、すでに泣きわめき、手がつけられなくなっていたからだ。

うちの息子は、そのグループには入っていなかった。
いい子だったのだ。これが奇跡の中身だ。


その後、授業の真似ごとのようなことが行われた。
先生が紙芝居を見せてくれて、うちの息子は的確なリアクションを返していた。
笑うべきところで笑い、質問をするべきところで質問をしていた。
お遊戯をしようということになって、息子は意外なことに卒なくこなした。
誰よりも振付にキレがあった。(いや、これは親の欲目だが)
お友達と遊具の取り合いをするシーンもあったが、総じていい子だったのである。


驚いた、いい意味で裏切られた。
息子は、明らかに平均以上に「落ち着きがあり」「大人だった」


こうやって、父はだんだんに置いてけぼりにされていくのだろう。
いいよ、いいよ。どんどん置いてけぼって欲しい。



あ、ひとつ、やらかしてくれたことがあります。


何度も言うが、息子はまだトイレができない。

先生が「お手洗いに行く人?」
とみんなに聞いたとき、
息子が元気に「はーい」と手をあげトイレに行った。

また奇跡は、起きるか?

息子は「お手洗い」に行き、見事に「手だけを洗って」帰ってきたのだ。
その後も、先生にお手洗いを促されるたびに、手だけを洗って帰ってきた。
そして、肝心な小用は、きちんとおむつにしていたのだ。

先生は、まだ、そのことを知らない。