博報堂ケトルの嶋さんの話を聞いた。

場所には「表現に向いた場所」と「編集に向いた場所」がある。
編集された情報に出会いたい場所で、
表現された情報に出会うと、人は拒む。

こういうことだ。

電車の中では、人は例えば週刊誌の見出しが躍る中刷りを
じっくり読みたいと思っている。

そう思って、電車に乗ったとして、
トレインジャック
(車両すべてが、ある商品の広告で埋め尽くされること。
一般に業界では強い手法だと認識されている)
された車両だった場合

「ふざけるな!今日は週刊現代の中刷りが読みたいのに」

と思い、その電車を降りてしまうだろう。


確かにそうだ。

確かにそうだ、と思えるシンプルな事実を、
穢れない瞳で見抜けるのが、
博報堂ケトルの人たちの素晴らしいところだ。