息子へ

君が生まれたときには、
あたりまえに君の母は君の母で、
君の父は君の父だった。
そう思っていると思う。

だが、君の父と君のお母さんにも出会いがあり、
プロポーズの替わりに唄を贈り、そして一緒になったんだよ。

そのことは、君にも知っておいて欲しい。

どんなに父が君のお母さんを愛しているかを。


ワルツ

お月さまはひとりで
光ってるね
いえ いいえ 太陽と
ふたりで光るのよ

お花だってひとりで
咲いているよ
いえ いいえ 虫たちと
いっしょに咲いたのよ