「ままかり」は「飯借り」とも書きます。

岡山県の郷土料理で、
ニシン科の小魚を酢漬けにしたもの。

あまりに美味しいので、「隣の家に飯(まま)を借りに行く」
ということでついた名前だそうです。

日本の食べ物は、
そのものの形状や味を直接的に描写したものではない、
「食べてどうなるか」を名前にしたものが、
案外多いような気がします。

前述のままかりの他に、

食べた人(みつけた人という説も)が思わず踊りだす⇒舞茸
飲んだ人は、鬼でもころりと言ってしまう⇒鬼殺し(日本酒、唐辛子)

ネガティブな意味ですが、
猫ですらまたいでしまうくらい不味い⇒猫またぎ(魚)
殿様意外、食べるのはご法度(なくらい美味しい)⇒もってのほか(食用菊)

などなど、

「消費するときに期待する行動が名前に織り込まれているネーミング」

が日本には多い気がします。


これって、元祖「行動デザイン」って、言えないでしょうか?