気になります。




「前」と「before」




どちらも


「時間的な前」



「空間的な前」


を意味しています。




「前」「before」があらわす位置は、どちらも自分の前。


辞書の用例には、こうあります。


stand before the king


王の前に立つ。




「前」「before」があらわす時は、いずれも過去。


用例では、こうです。


I have met him before


私は、かつて、彼に会ったことがあります。




「前」「before」が意味する概念は、


ねじれがあるような気がするのです。




つまり、こういうことです。




「時間」としての前=過去は、


「空間」としては、私たちの目の前に広がっている。




ということになりませんか?




目の前に広がっているのが、過去で、


背中に連なっているのが「after」すなわち、未来。



目の前には、未来が広がっていて欲しいものです。




「前」と「before」が指し示す意味の重なりは、


人が普遍的に「時間」と「空間」を


先述のように捉えていた可能性を示唆しています。




そもそも、時間と空間の「前後」を英語と日本語が、同じ概念でくくっていること自体、不思議です。




う~ん、興味深い。



やっぱり、すごく、気になります。