「出羽三山の修験者は、雨の日もわらじで滑らない」 

 

 

全てはこの言葉から始まった。

 

台風一過の月山の下山時、雨に濡れた岩場で滑って尻餅をついた私。

20年振り2度目に使用した登山靴は綺麗だったが、靴底のグリップ力が

失われていたようだ。

嵐の夜、山小屋で聞いた

「出羽三山の修験者は、雨の日もわらじで滑らない」言葉を思い出し、

次回の登山ではわらじを履くと即決した。

脳天直撃で腰を痛めた悲しさが大き過ぎたのだ。

 

 

わらじは、日頃より室内履きでお世話になっていた軽部草履さんで調達。

軽部さんとこの編み具合は美しくて、快適で、好みなの。

わらじは稲藁と麻の2タイプを購入。

 

<稲藁わらじひょうたん型(手綯い縄)>

  ・香りがいい

  ・藁の刺激が始めだけ心地いい

  ・1時間も歩くと、藁がチクチク擦れて肌を痛める

 

<麻わらじ>

  ・男女兼用と思えぬ小ささ。携帯にも便利。

  ・肌に優しく、フィットさせて結んでも平気

  ・1時間以上歩くなら、私は麻でないと無理

 

 

 

 

わらじを履いて気づいたこと

 

1.原始、人間は足底全面で着地する

 わらじで踵から着地すると、頭までガーンと響くように骨身にこたえる。

 人間本来の正しい歩き方を調べてみると、足底全面で着地するのが正解らしい。

 今まで知らなかった無気力

 土踏まずのアーチが衝撃を吸収してくれるそう。

 人間本来の体の機能を取り戻したい〜

 

2.下山(下り坂、階段降りる)時の膝への負担が無い

 下山で膝が笑わない!

 膝を痛めやすい私でさえ、膝が痛くならないので、膝への負担が軽減される模様。

 靴を履いた下山に比べると、ふくらはぎの筋肉を使っていた。

 前述の歩き方にも関連して、もしかすると膝を痛めにくい可能性はある

 

3.5本指はわらじからはみ出ている

 5本指は地面に直接接地する。

 これは、知らなかったよー

 なので、裸足同様、指のグリップ力があらゆる場面で発揮できる。

 

4.濡れると乾きは悪く、砂・土が繊維に入り込み取れない(麻わらじでの経験)

 普段街中でわらじを履く分には、おそらく雨が降ったらわらじは履かない。

 裸足が正解だと思う。

 雨が降っても履くのは、山の中だけかもしれない・・・

 気になって調べてみた結果は、こちら。 

  https://otakinen-museum.note.jp/n/ndb6812477387

 

5.裸足よりは守られている

 砂利道の石やらなんやらの足裏への攻撃から、結構守られている。

 

 

まだ、滑って転ぶような場面を体験していないが、普段履き経験からも

目から鱗な頼もしい経験を重ねております。

裸足歩きも流行っているけれど、アスファルトと足裏の間に一枚入れたい時には

わらじをオススメしたい。

街歩きには、さらに足指の下にも一枚入れたいとなると、マンサンダルかなあ。

アーシングを考慮すると、わらじや裸足が良かろうと思うのだが。

 

もう寒くて裸足では生きられない季節の履き物を探し求めておりますが、

修験者は雪の日などは、どうしているのでしょう?

 

ちなみに、アーシングを提唱し始めたのは、臨死体験者で有名な木内鶴彦さん

だそうな。目の付け所がサスガ飛び出すハート

 

 

 

蛇足:お家では

 

室内履きにはこちらの「行司用豊国草履」を使用中。

渋いけど、美しさと天然素材の快適さを兼ね備えており、絶賛オススメしたい。

もう、風呂上がりには最高の心地よさ。