予想外の結末 | 莉桜 Symphonic Diary

予想外の結末

 
いや、凄かった
全日本選手権は本当何が起こるかわからないな


驚異的だったのは、新星・樋口新葉の躍進
テンポの早い曲調の「愛しみのチャルダッシュ」に、圧倒的なスピードと勢い乗って楽しんで滑ってるのがよかった
そのスピードが加速する毎に演技が盛り上がっていって、ジャッジの目の前でドヤ顔フィニッシュ笑

その後、最終グループまでトップを死守してたし、あそこまで凄いと思わなくて不意打ち喰らって涙が出た
かつての伊藤みどりのような、パワーと力強さを感じる


残念だったのは、村上佳菜子の演技に対する評価が低かった事
歌姫・クリスティーナの優しさや柔らかさを表現して、本人も手ごたえがあって満面の笑顔だったのに、あの得点は低すぎるように思う
というか、想定外だったのでは?

今はジャンプを専門に判定するスペシャリストと呼ばれるジャッジがいて、今回はその判定が特に厳しかったみたいだけど…
全日本に2年連続表彰台に上った実力者として、フリーではファントムの力強い演技で挽回してほしい
 
 
男子は熱戦が繰り広げられて興奮したよー
かつては、男子が女子の前座と言われていた時代が嘘のよう


特に、新時代を象徴するジュニアの台頭が目覚ましかった
シニアにも引けをとらない堂々とした演技をした宇野昌磨の「ドンファン」は、ジュニアとは思えない完成度と迫力、凄みもあった
今は吸収力もある時期だし、急成長著しいな


羽生くんはもう一人だけ技術力、表現力の次元が違うし、別格だった
王者の風格すら出てきたように思う

冒頭の4サルコウは転倒したけど、最後のルッツが久々に綺麗に決まって嬉しかった
中盤のファントムが仮面を剥がして口ずさむとこの表情が好き
やっぱり綺麗で美しいし、フィギュアスケーターになるべくして生まれてきたような特別な選手だよ
歌舞伎の女形や、宝塚の男役のような、中性的で独特な雰囲気があるし、そういうイメージと重なるな

世界の頂点を掴んだ栄光から、思わぬアクシデントに見舞われた逆境と試練を乗り越えて、一回りも二回りも大きくなったように思う
昨季はショート、今季はフリーのプログラムが好きだな


そして1番感動したのは、小塚くんが見せつけた意地の演技…!
小塚くんがあんなに感情を爆発させる姿は見たことがないよ

佐藤コーチが背中をポンと押して送り出す二人の姿が好きなんだけど
最近は、怪我や故障もあってかつての輝きを失ってたから、会心の演技に嬉し過ぎて涙が止まらなかった
高いスケーティング技術を誇る選手として、時代を築いてきたスケーターとしてのプライドが演技に込もってた

また「これからも僕はいるよ」ってプログラムの曲目が泣かせるじゃないのぉ
これが哀愁があって琴線に触れる、感動的な曲なんだな
2011年世界銀メダリストとして、また世界の舞台に還ってきてほしい


村上大介は、NHK杯の時は伏兵って感じでいきなり出てきた印象だけど
ニコニコと明るい性格で好感持てるな
海外生活が長いから、ちょいちょい日本語がおかしいのがかわいい

フリーでは緊張のせいか明らかに精彩を欠いていたし、キスクラでの落ち込みようが可哀相で辛かった
泣き崩れる村上と、その姿をモニターで見つめる王者の羽生
この対比きっついな…

NHK杯の時と立場が逆転した形だけど、勝負の世界はいつだって厳しいな


しかしフジも相変わらずというか…
せっかくオープニングの映像がさらにかっこよくなって、演技前に選手の細かなプロフィールが出る演出はよかったのに

まだ表彰式の途中なのに番組終わらせるとかありえないわぁ
あの3人の喜びの表情が見たかったのに、せめてあと5分延長してくれないかな
しかもその後のしょーもない番組は何?
マツコの「フィギュアなんて嘘っぱちじゃない」発言はウケたけど


羽生くんは腰痛じゃなくて、腹痛だったのね
断続的な腹痛ってなんか嫌だな…
メダリストオンアイスも欠場か
うーん…しかたない

精密検査の結果が心配だよ、いや、本当に大事にならないといいけど
最近こういうの多いな…

中国杯の後も、全くそんなつもりなかったけど、本気で食欲が落ちて体重が減ったからなぁ

あー心配だ