私は出戻りとして5年間DVを受け続けた(母は事実を知っていたが母にとっては君主の祖母に反抗は出来ず黙認していた)あの祖母の住む実家にお世話になった。2ヶ月が限界だった。無一文の私に母は「100万円貸してやろうか?」と言った。ワンルームを借りて必要最低限の家電を揃え仕事が見つかる迄の生活費を考えると…借りるしかなかった(その後毎月5万円を帳簿に付け1年半で完済したボーナスは封を切らずに渡した)そして文字通り母1人子1人の生活が始まった
私は必死に仕事を探し何とか事務職に就けた。保育園に預けるには朝が間に合わなくて朝だけは父母の協力が必要だった
朝、店に子供を預けに行きお迎えはいつも最終組。生活費を削れるだけ削ったが家賃5万、母への返済5万、光熱費1万、食費2万で給料は無くなる「市」から出る母子手当て4万は子供のお金と手を付けず貯金していたが何かあった時の為の貯金が全く出来ない
私は掛け持ちで夜に出来るバイトを探した
その頃、当時住んでいたマンションのゴミ置き場で隣のスナックのママと度々会った。スナックは丁度人が足らなかった時でママは私に声をかけて来た。でも生まれて1度もスナックなんて入った事の無い私は不安で断る。それでママは「1度店に見学においで」と言った。私は迷ったが決心して見学に行った。スナックは絶対に嫌だったが幼児を夜に1人で家に置き働くには短時間で高額な時給の水商売しかなかった。その時カウンターで偶然隣り合わせに座ったのが今のダーリンだった。ダーリンはお酒が飲めないのに友人がスナックの若い女の子に入れあげ通うのに付き添って来ていた。ママは「来週から、ここで働く子やで」と未だ迷っている私をダーリン達に紹介した。ダーリンは「水商売は初めてだ」という私に「絶対に止めとき!こんな世界は1度入ったら抜けれなくなるで」と反対した。しかし私は、飲めないクセにスナックに来てお金を使う呑気なアンタに何が解るん?私は必死に生きてるんや!と心の中で反抗した
ママは私の分迄ダーリンに払わせてボッタクった。私は初対面の説教男に奢って貰うのが嫌でダーリンのズボンの後ろポケットにそっと5千円を入れた
そして次の週から私はスナックで働き出した。来店し、カウンターに入っている私を初めて見たダーリンは肩を落とした。ダーリンはその日から私が出勤する曜日に1人でも必ず来て私の前に座ってくれた。お陰で私は他の客の相手をせずに済んだのだった