一間での生活は
最初の頃は面白くもありました。
一軒家で育った私が
それなりに大丈夫だったのは
4階の窓の外が開けていたことと
空が見えたこと
キッチンが明るかったこと
そこが救いでもありました。
家族がいつも顔を合わせる。
夕食の後には
テーブルを片付けないと
布団が敷けないので
ご飯はいつも一緒に食べる。
朝もみんなで起きて、布団を畳んで
朝食にする。
昭和の長屋はこんな風だったのかなと。
モンゴルのパオだと思おうとしたこともありました。
本当に、よくやっていたものだと
今から思うと不思議です。
息子が産まれる前は友達も来ていたし
産まれてからも息子が小さいうちは
人を呼んでいたこともありました。
その時いつも私は
「狭いから驚かないでね」
「そのうち引っ越すつもりなの」
そんな説明をしていました。
「他の家とは違う、特殊な生活」
そんな風に思っていたし
実際そうでした。