いつもの道
運転しながら
自分の言葉を思い出していた。
<根に持ったらだめよ。深い意味なんか全然ないんだから。。>
作品に対する、率直な感想ということになるけれど、
捉えようによっては随分残酷でもある、ある言葉を、
ある生徒が、別の生徒の作品について使っていたようだ。
言われた生徒は、反応が速く、
すぐさま不快感をぶつけていた。。。
16歳。言葉の使い方だって、成長過程。
私は、自分が言った言葉が、
そのまま、最近の自分のことに当てはまり、
自分に言い聞かせるように思い出していた。
いつもの道。野菜を買って、
家に向かう道。
カーブを曲がって、前方の海の色が目に入った時、
思わず、え!!?と、車を止めてしまった。
その色があまりに、世俗からかけ離れていて
言葉をなくしてしまう。
人がいれば、いろんなことがある、それは当たり前のことで、
島暮らしは楽園ではなく、普通に俗世なのだ。
近所に粗大ごみの不法投棄をしていく人がいて、そして、その人は知っている人で。。などなど
こんなきれいな島なのに、そんなことで、不愉快な気持ちになっている時間が
いやだった。
この色はなんだろう。。
こんな色の海が、家路の景色だなんて、
有り難い島なのだ。
あんなことも、こんなことも、す~っと、どうでもよくなってしまう時。
与論島に住んで思うこと。