志村けんさん。
志村けん夜の虫というラジオでご一緒させていただいて、えっちゃん、えっちゃんといつも優しく接していただきました。私は、師匠と呼ばせていただいていました。
シャイで言葉少ない方ですが、お茶目なところもあって、長く共演させていただくうち、虫のおもちゃをポケットに忍ばせて、突然スタジオでそれを出してみんなをびっくりさせて、いたずらな顔で笑っていたり、少年のように目を輝かせながらお話されたり…そんな姿が印象に残っています。
大御所なのに、とにかく気さくで穏やかで優しいジェントルマンでした。
志村さんの舞台に母と行った時、
あまりに面白くて、おかしくて、
家に帰ってから、父に舞台のことを母と話したところ、土産話を聞いただけなのに、父がその情景を思い浮かべて笑い泣きしてしまったことがあったのですが、そのことを志村さんに伝えたら、
って、はにかんだ笑顔でそっか、ありがとな。とだけ言って、その夜に
えっちゃんのお父さんの話を聞いて本当に嬉しかった。芸人やってて、こんなに嬉しいことはない。今日はうまい酒が飲めそうだよ。
今度はお父さんもぜひ舞台に連れてきてください。
というようなメールをくださいました。
そして、そこから随分時間がたっていたのにその話を忘れず、次の舞台の時に、本当に私の両親を招待してくださったんです。
楽屋でご挨拶までさせていただき、
志村さんのおかげで、親孝行ができました。
長いことお会いできていなくて、またいつかお会いしたいなぁと思っていたのに、このような形になってしまい、本当に無念です。
志村さんの笑顔がもう見られないと思うと悲しすぎます。
志村さん、ありがとうございました。
志村さんの芸、私の子供たちにも、たくさん見せますね。
ずっとみんなの心に生きていくとおもいます。
ずっとずっと忘れません。