「お姉さんは、どこが気持ち良いの?」


施術中によく聞かれる質問です。

そして、返答に困る質問の一つでもあります。


本当は、気持ち良いところは何箇所かあります。


だけど、その場でそれを回答することは(触っても良いよ)と言っているのと同じだと捉えられます。


それは困る…


というか、敏感な場所だからこそ、誰に触られても嬉しいかというと、また別なのです。


これは女性特有かもしれません…。


もちろん男性も、相手が誰でもいい…とは言わないでしょうが、女性と比較するとストライクゾーンは広めでしょう。


それなりに若くて綺麗めな女性であれば初対面でも、まだ仲良くなくても、触られることに抵抗がないどころか、初対面の人なら尚更、新鮮で興奮する…という人も多いはず。


さすがに時も場所も選ばないとは言いませんが、メンズエステには触れられに来てるわけで、緊張することはあっても警戒することは少ないはず。


「触れられたくない場所、ありますか?」って聞くと、


「どこでも触ってください、隅々まで☺」ってよく言われますもん…笑


だけど女性は違うの…


イケメンに限るって?

違う違う、そういうことではないのです。


外見というより信頼関係。好意の度合い。親密度。そもそも、そういう目で見てるかどうか。


この人になら触れられてもいいかな…

女性にとって、そう思える異性の数はかなり少ないのです。好みかどうか…もありますが、親しくなるのには時間もかかる。初対面では、なかなか。


基本、警戒心マックスだと思ってください。準備が整ってないと痛いので。心も身体も。傷つけられるんじゃないか…って怖い。許可してないのに犯されたらどうしよう…って内心では怯えてる。



だから、大事なのは触られる【場所】じゃない。


【誰に】触られるか、です。


触り方や触られる場所は、二の次なのです。


とはいえ、目の前の相手に「どこが気持ち良いって?いえ、あなたにはどこも触られたくない」とまでストレートには言えないので…笑


「うーん、どこかなぁ…🤔好きな人となら、手を繋いだだけで気持ちよくなったりするかなー」と曖昧に答えます。


俺のこと好きじゃないの…?って言われたら、


初対面でしょー!まだ信頼関係は育ってないでしょ。笑


って。


触られて嬉しい男性

女性を触ることで興奮する男性


触られる相手を選ぶ女性

男性を触ること自体では興奮しない女性


根本的に違う…。

感覚的には、なかなか分かり合えないのでしょう。



とはいえ、女性も好きな人には、いくらでも触って欲しいもの。一度心を許した人には、触られるほど、好意が増すものです。優しく触られると、愛を感じてどんどん好きになってしまう。


身体の敏感な部分をいきなり触るのではなく、手を繋ぎ、ハグし、頭を撫で、キスをし、頬ずりをし…それだけでかなり嬉しく気持ちよく、快感を感じる準備が整うものです。


愛しそうに頭ごと抱きしめられたりすると、なんかもうそれだけで…


ドキドキと快感はセットです。好きな人の興奮は大歓迎。我慢できない…って、ちょっと余裕のない感じを出されるほどに、気持ちが伝わって、こっちも高まります。


そうやって、しっかり愛情表現をした後は、テクニックとかはあまり気にしなくても大丈夫。優しめに触ることだけ心がけてくれれば。


自分が相手を触るということに関しては…、相手が興奮する場所は触りたくなります。ただ触ること自体が快感というよりも相手が喜ぶから触る、って感じです。興奮がうつるから。


触りたい…というよりも、喜ばせたい。


感触というよりは、反応を見ている。

そんな感じ。


ということで、


相手が自分にどれだけ好意を持ってるか不明な場合、【触らない方が無難】です。


接客モードの女性は、嫌でも強くは拒否できない場合が多いです。


「嫌です、やめて」

そんな言い方できない…


よくある、ちょっと触ってみて反応を見て…拒絶されなければオッケーと見なす…というのは、ですから、かなり危険です。


だって、そんなに敏感に相手の気持ちを察知できる自信がおありですか?相手の接客・営業モードの裏側の本音を、本心を、表情にも表さないように我慢してる心の中を読むのはかなり高度です。


薄暗い部屋で、密着していて…相手の気持ちを察するのが得意な女性同士だとしても、その状況で心の中を正確に把握するのは難しいです。


付き合ってる相手なら構わないでしょうし、明らかに求めている場合や、ハッキリ「触ってほしい」と言われたら別です。そうでない限り、チャレンジするのはリスクが大きい。


その場ではニコニコしていたのに、帰った後で予約NGや出禁にする場合もあるのはそういうことです。お客さんからしたら理解できないでしょうが、笑顔を作って【我慢させていただけ】ってことです。


それは、大人な女性ほど。プロほど、仕事中に本音は見せません。色んな物を背負ってますから。


男性だって、たとえば営業に出向いた先の会社で女性にアプローチされたとて、ほいほい誘いに乗れますか?って話。


色々、考えません?

体裁、取引先との関係、相手の真意、想定されるトラブル…

少なくとも、仕事中にその場で抱きしめたりしないでしょう?好意は関係なく。


仕事モードの時に、あからさまに欲望を見せないでしょう?素の顔を多少は封印するでしょう?


そういうことです。女性も同じ。


無下にもできないけど、そんな素顔を無防備にも晒せない。施術中のセラピストはそういうモードにあるからこそ、【抵抗しない】ことはデフォルトだと知ってほしい。オッケーのサインではなく、むしろ嫌だということを、どう角を立てずに伝えるか葛藤してるのです。


相手の立場を想像してください。


我慢が得意な女性。強い言い方をするのが苦手な女性。ついつい自分の気持ちを押し殺して、その場の雰囲気を怖さないようにサービスしてしまう女性。


だからこそ接客に向いてはいるのですが、無理して病みやすいという点もあります。


セラピストは触るからといって、触られたいわけじゃない。そこには大きな隔たりがあります。触ることは苦ではなく、むしろ楽しんで出来ますが、逆に触られるのはまったく別の意味を持ちます。


触り合いっこが楽しいのは恋人だけ。

私達は恋人じゃないですよね?


お客さんは1度許すとエスカレートしますし…。


だから「お返しに触ってあげる」は、ホントに結構です。いや、遠慮してません。本音です。笑








よりプライベートで繊細な記事✨