私が行ってたのは
田舎の女子高だったけど

地域では名前の通ってる進学校で




今はだいぶ変わったはずだけど

当時はその高校に通ってるだけで

地域の人からは認めてもらえるし





年配の人なんかは

自分の息子や孫が連れてきた女の子が

その高校を卒業してるってだけで




「じゃあ大丈夫だキラキラと信用されるほど

(何が大丈夫なのか意味不明だけど笑、田舎あるある)

チヤホヤされるような高校だった。




今思えば、かなり閉鎖的で

でも、生まれ育ったから

それが当たり前だったし




ケータイもインターネットも

今ほど進んでなかった当時は

テレビや雑誌くらいからしか

情報もほとんど入ってこない。




だからそれが自分の世界の全てで

何も疑いもしなかったんだけど、

なんとなく何かが発散しきれない

窮屈な感じはいつもあった。




その高校は年に一回

卒業生の方々が外部から

いろんな講師を招いて

講演会を開いてくれてた。




何年生の時か忘れたけど、

戸田奈津子さんが来た時があった。




トムクルーズとは大の仲良しで

来日すると必ず戸田奈津子さんが

専属で通訳をされている。




今でも講演内容は全部覚えていて




戸田奈津子さんは最初に入った会社を

気に入らなくてすぐ辞めたことや、()




英語話したことないのに

お偉いさんの通訳の仕事頼まれちゃって

散々な結果になったこと、()




すごい人なんだけど

失敗や、やらかしたことを

おおっぴろげに話してくれて




でも、そこから

戸田奈津子さん自身

何を思い、感じたのか、




映画翻訳家という職業を確立させるまで

どんな流れがあったのか話してくれて




その内容がめちゃくちゃ面白くて

しかも戸田奈津子さん自身も

めちゃくちゃ楽しそうに話すのよ。




大変だったと思うけど、

きっと、その過程も

楽しかったんだろうなって。




そしてその講演を聴いた時の

当時の自分の感覚は今でも覚えている。




私の意識の中に

“奥行き”が現れたのがわかった。




もちろん、講演を聴いただけで

高校生だった当時の私の状況は

何も変化はしなかった。




だけど確実に内側で

意識が広がった感じがした。




そして奥行きは

さらに広げることもできる。




“意識の奥行き”って表現が

わかりづらいかもしれないけど、

例えば誰かの話や意見を聞いた時に


それが自分では経験したこともない話や

馴染みのない思考なのにも関わらず、

すごく気持ちが揺さぶられる

自分にとっての真理な気がする


そして深いところで

その考え方や感覚を持っている

自分自身も発見する。


自分の中の深さや拡がりに気づくことが

おそらく「意識の奥行き」なんだと思う。




私には戸田奈津子さんの話が

きっかけの一つだったように、

何かがきっかけとなってさらに

奥行きが広がることがある。




そして高校生の私が

当時認識できていた世界は

実はとんでもなく小さくて、

本当の世界はとんでもなく広い。




.




Happyちゃんのイマココで

引退前の演技中の浅田真央ちゃんとか

アメリカンゴットタレントの女の子を例に




表面的なことではなく、

その人たちの内側で

起きてるだろう感情や感覚に

フォーカスしてみる、

所謂チャネリングみたいなことを

やるんだけど、




元からエンパス気質だったのもあって

それに気づくまで無意識的に

チャネリングをしていることが

私は昔から多かったんだけど




改めて今回のイマココで

それを意識的にやっていて




さっき話した戸田奈津子さんの講演で

意識の奥行きと世界の広さへの認識が

変化した当時の感覚を思い出した。




意識に奥行きが出ると

そのキャパに合うように、

チャネリングで得られる感覚も増えるし

自分自身の感覚も深く広がってゆく。




そして、その自分の内側が

目に見える世界に反映しているのも

紛れもない事実なのである。






伊藤恵里奈