私にはRちゃんという友人がいる。


Rちゃんと出逢ったのは6年前。


Rちゃんは、私より3歳年下。
顔もスタイルも良く美人だ。


けど、彼女に出逢った当時の私にとっては、
心底嫌いなタイプの女だった。


Rちゃんは全て自分の意のままに
手に入れてしまう。


嫌いなタイプだったのに
いつのまにか仲良くなってしまい、
当時一緒にいることが増えていった。
一緒にいてすごく居心地がよかった。


さっきも書いたけど、
何でも手に入れてしまうし、
突拍子もないことをよく言い出す。


Rちゃんは美人だけど、
外見に関していえば、
Rちゃん並みの子はたくさんいたと思う。


なのにどうしてRちゃんばっかり
いつもすぐ願いを叶えられるのか。


例えば、


「R、彼氏が5人欲しい。」


「R、お金持ちと付き合いたい。」


「R、旅行に行きたい。」


「R、プライベートジェット持ってる人がいい!」


こういうことを言い出す。
そんなん無理でしょ
って思わず言ってしまう。
でも彼女は絶対そんなの聞き入れない。


そうすると、本当に
プライベートジェットを持ってる
彼を見つける。笑
そしてそれで旅行に行く。


思いつきで彼女は行動するので
たくさん振り回された。



「R、ヒッチハイクがしたい!」



そのせいで2回ヒッチハイクさせられた。笑


彼女は、


男も手に入る


金も手に入る


自由も手に入れる


望んだもの全てを次から次へと
手に入れてしまう。



すごいと思う反面、どうしても
何事もうまくいかない自分と比べてしまい
イライラしていた。



なぜか私の幸せまで
奪われている気分になってきた。
完全に嫉妬だった。


そしてある日、大きな喧嘩をしてしまい
しばらく口を聞かなかった時がある。
(それからは仲直りし、今でももちろん仲良い。)


Rちゃんは私から実際は何も奪ってない。
けれどどうして嫉妬してたのか。


それくらい私が自分を良く見れておらず、
自分の本音を蔑ろにしていたからだ。


私は当時、Rちゃんを強欲だと思ってた。
でも本当に強欲だったのは
自分自身だった。


他人に頼ってばっかりのRちゃんを
1人じゃ何もできないくせに
って思ってたけど、

人にもっと頼りたかったのは
誰よりも、自分自身だった。



当時の私は前のブログにも書いたような、


私は頑張ってる!もっと評価されるべきだ!


みたいなタイプの人間だったし、
なにかやりたい!と思っても、
どうせ無理だし、、と諦めて捻くれていた。



本当は私もRちゃんになりたかった。
Rちゃんのように自由に生きたかった。



Rちゃんの生い立ちは結構大変そうで



お父さんが事業をしていて



成功したり失敗したりの
繰り返しだったらしい。



転校も多かった。
だから学校に馴染むのも大変だったし、
学校に行ったふりして
ゲーセンや公園に入り浸ってた。



学校をサボり、
ゲーセンで競馬のゲームをしているところを
母親に発見される。笑



両親が離婚してからは、
自分が家族を支えなければ
と思っていたらしい。



高校卒業してからも進学せず
すぐ働きに出ていた。
書いたとおり、あの手この手で夢を叶えられるので
現在、彼女はアメリカの大学を出ている。



彼女はそういう過去を坦々と話していた。
苦労してきたはずだけど、
話している本人からは
過去にこだわってない感じだった。

でも、 “自分で生き抜く力”が
小さい頃からハンパじゃなかった
ってことはわかった。
何でも自分で決めて生きていた。



頭がおかしい女と題名には書いたけど
それ以上の表現がないくらい
私にとってすごい人だったからだ。

私の人生を変えてくれた内の1人。
感謝してもしきれない。



この人と会わなかったら
私は昔の私のままだっただろう。



一緒にいる時間、すごく楽しくて
たくさんのことを教えてもらい、
たくさん考えさせられた。
 


自由に生きてるから、生き生きしてる。
他人からの評価をいちいち気にしない。
自分のやりたいことをとことんやる。
困ったらすぐに周りに助けを求める。
(当時の私は人に頼るのが苦手だったから全部自分の力で頑張ろうとしていた。)



一緒にバーに行って、
夜誰もいないプールに飛び込んだり、


ビーチでずっと語ったり、


クラブに忍び込んだり、


ヒッチハイクだけでビーチまで行ったり、


楽しかった。


卑屈な自分がだんだんと変わっていった。






普通の人は外に正解を求める。



けれど彼女の正解は
いつも彼女の中にしかなかった。



だから本音にブレがない。
そのまま突き進む。



だからこそ夢を叶えられるし、
全てを手に入れられる。



私は、今でも何か困ったことがあると考える。



Rちゃんならこういう時
どうするだろう。


って。