ゴールデンカムイスタンプラリー2022-23 第四弾2 | Dombyra-dee-dee〜中央アジアの無駄話とスケートとたまに旅行記〜

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中央アジアと日本を行き来しているくだらない日常とフィギュアスケートと旅行記など。カザフスタンの話とデニス・テン君の話が多いです。
コロナ禍以降はもっぱら国内旅行の話。最近は自分でも滑るのでその合宿関連多め。

朝、目覚ましで起きたらベッドに斜めに横たわったままの姿勢だった。スマホの充電もできないまや寝落ちたみたいでケーブルが転がっている。電池は残り4%。良かった切れなくて。




準備をしている間にちょっとだけ充電して、朝食会場へ。ここのホテルは朝ごはんが高評価で、ブッフェで炉端焼きやお刺身など北海道らしいメニューが好きなだけ食べれる。しかし苫小牧でも朝晩ブッフェで時間がないに関わらずガツガツ掻き込んでいたので、既に胃が疲れているなぁ


前の晩にスマホの充電ができていなかったので完了するまで部屋で待機。今日はスタンプラリー対象スポット以外にも行きたいところがたくさんあるのでこの時間のロスは痛い。最終的に昨日行けなかった五稜郭タワーまで到達しなきゃならないが、計画通り行けるか。


充電している間にマンガアプリでるろうに剣心北海道編の最新刊を読んだ。ちょうど新選組と御陵衛士のエピソードで、時代の敗者である彼らが明治という新時代にどう折り合いをつけて生きていったのかという部分が掘り下げられている。生き方を変えた者、変わらない者そして変えられなかった者の末路として土方歳三が回想されるという、この場で読むのに大変相応しい内容で函館観光のモチベーションがますます上がった。




結局出発は11時になってしまった。まずは函館駅前から路面電車で終着の谷地頭まで行き、函館八幡宮で2023年の初詣。雪に覆われた階段を息を切らしながら上がっていく。場所柄なのか、18日というピークを過ぎた時期だからなのか、人もさほど多くなくスムースにお参りできた。




そのまま階段は降りずに横に移動。妙心寺を超えて碧血碑へと、そこへ向かう山道の入り口がテープで封鎖されている!慌てて調べてみても冬季休業などの案内もないし、テープがあるだけなので状況がよくわからない。


碧血碑の連絡先を探したところ函館の観光インフォメーションの番号が記載されていたので電話してみると、そこでも封鎖の情報はなかったらしく市に確認して折り返すと言われた。その間に上から人が降りてきて、テープを越えて帰っていったええっ封鎖じゃないの?それとも何か特定の人だけ入れるようになってるのか?




電話を待つ間、雪に埋もれたその先に文字があるのが見えた。もしやと思って雪を掻き分けてみると、倒木により立入禁止の案内がほどなくして観光案内からも折り返しが来て、同じ回答を得た。降りてきた人は勝手に入り込んでたのだと思うが、こちらとしては禁止としか言いようがないと。そうだよね




かくして、新選組等旧幕府軍の慰霊碑として知られる碧血碑は空振りに終わったのだった。るろうに剣心北海道の聖地中の聖地、金カムスタンプラリー以上にこの旅のハイライトだったのにー!いやね、降りてきた人みたいに勝手に入っちゃう手もあったのだが、それやっちゃうと大っぴらに人に話せないからねいつか正攻法でいって「行ったよー」と言えるように、今回は断念することにした。




碧血碑がカットされたおかけで少しばかり時短にはなった。谷地頭の電停まで戻り、十字街で乗り換えて一駅、末広町で降りて北方民族資料館へ。ここは10年前に訪れた時も気になっていたのだが開館時間中に辿り着くことが出来ず、外観だけ見て帰ったところ。10年越しの夢を叶え、また土方ARもゲット。




そうか、金カムの影響か北方民族って北海道と樺太の民族ばかり想像していたがもっと広く紹介してるんだな。ナナイとかヤクートとか私の興味をそそるワードがたくさん。ああロシアの辺境に行きたいいいいい!




展示室に入るといきなりアイヌのチプとは明らかに違う形の丸木舟がお目見えしてテンションが上がる。アリューシャン諸島の先住民、アリュート(アレウト)のものらしい。




イテリメンの服とかも北海道アイヌよりかなりあったかそう。




そして展示品についての館長の解説がわかりやすくて面白い。細かくアップデートされているみたいなので、展示内容もが入れ替わったらまた来たいな。


北方民族資料館の後はるろ剣とも金カムとも関係なく旧イギリス領事館に行こうと決めていた。資料館で2館共通入場券(500)を買っていたので、坂を登って領事館へ移動。




時間は14時少し過ぎ。ここで当初の予定通りお昼ごはんにする。旧イギリス領事館でいただくアフタヌーンティーというのを経験してみたかったのだ(これも二次元のある作品がきっかけだがたぶん知らない方がほとんどだと思うので伏せておく)高級ホテルのアフタヌーンティーみたいな本格的なメニューじゃないけど、スコーン、サンドイッチ、スイーツをお茶と共にいただいてイギリス気分を味わう。

アフタヌーンティーの後に資料館としてのエリアへ。函館開港後、領事として着任したリチャード・ユースデンの当時の執務室や家族の部屋を再現している。




そして順路終わりに大きな鳥瞰図の絨毯を見下ろすことになるのだが、これ見て思いだした、私ここ10年前にも来てるわ。当時は半日+朝しか滞在時間がなかったので元町エリアの有名どころだけ見たんだよな。


領事館を出たのは15:20頃。日没までにあと2箇所行きたい所があるが、ここからだとそれぞれ徒歩10分、25分くらい。かなり時間がタイトだから急がなきゃ。




雪に覆われた坂道を慎重にかつ急いで歩き、次に来たのは旧ロシア領事館。ここは10年前にも来たことをはっきり覚えているが、金カムで少年時代の鯉登が誘拐された時にも出てきた場所だからもう一回見ておかないとね。中は公開してないので外観を撮影したのみ(改装して中も公開してくれないのかなぁ…)


更に先を急ぐ。日が沈む前に行きたかったのは外国人墓地の先にある「ティーショップ夕日」というカフェ。その名の通り夕日を臨む絶景で有名なカフェなので、日が出ているうちに行かないと意味がない。日没は16:20頃、もうだいぶ傾いているが夕日に向かって走れー!とばかりに雪道を小走りに20分ほど進む。





そしてたどり着いたその先にあったカフェは、やっていなかったーーー!!!


そうだよな、雪だし日没早いしこういう所は冬季休業だよな。事前に調べてから行けよな


仕方ないのでカフェからではなく歩道から海を眺めて元来た道を歩く。そういえば、10年前もここ来て外国人墓地を散策したな。そして大通りを外れて住宅街の細い路地を歩くと猫ちゃんがたくさんいて今回もちゃんといた。猫自体はきっと代替わりしちゃってるけど、こんな寒いところでも今でも地域猫が育ってるのは嬉しいなあ。


さて、私は地味に問題を抱えていた。ティーショップ夕日への道を急ぐあまり旧イギリス領事館でトイレに行かず出てきてしまったのだがここにきて限界が近いカフェで入ろうと思ったらアテが外れてしまい、公園等の公衆トイレは紙がなかった。そしてティッシュはホテルに置いてきてしまった。函館どっく前電停近くにコンビニがあったのでそこで寄ろうと思ったがタイミング良く路面電車が来てしまい、この先も急ぎたかったので五稜郭タワー到着までの40分更にトイレを我慢することに


五稜郭に着いたのは17時過ぎ、すっかり陽も落ちて暗くなっていた。タワーまでのエレベーターもちょうど出るところだったが係員さんが最上階にもトイレがあるというので上がってしまうことにした。が、1戸しかなく空いてなかったので更に待たされて、ようやく尿意から解放されたときはホッとしたよ




五稜郭も10年前に訪れているが、前回は昼間。人だかりを縫って窓ガラスに張り付くと、眼下に五角形が光り輝いていた。色はシンプルだけど、一角ごとに点滅したりといくつかのパターンがあるようだ。


タワー内には土方さんの銅像も。映画に漫画色んな土方さんがいるけど、本物がいちばんかっこいい気がするなあ。

夕飯はラッキーピエロをテイクアウトして部屋で飲みながら食べようと思ってたが、昼もサンドイッチだったし胃袋の疲労的にもハンバーガーを食べる元気がない。米をちょっとだけ食べたいと思い、五稜郭タワーの麓にあった回転寿司でちょこっとだけいただいた。


で、ラッキーピエロは酒と共にいただきたいという思いは捨てきれなかったので駅前まで戻ってきてから中身のチャイニーズチキンだけテイクアウトしに行った。お風呂で体力を回復させてからチキンをつまみに晩酌タイム。そしてこの日も寝落ちたのだった。