グルムさんのコンサート | Dombyra-dee-dee〜中央アジアの無駄話とスケートとたまに旅行記〜

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中央アジアと日本を行き来しているくだらない日常とフィギュアスケートと旅行記など。カザフスタンの話とデニス・テン君の話が多いです。
コロナ禍以降はもっぱら国内旅行の話。最近は自分でも滑るのでその合宿関連多め。

マラソン大会を終えてイシククルからビシュケクに戻り、その日の夜はジャズバーstudio247で行われたグルムさんのコンサートへ。

全盲のグルムさんは日本の歌を聞いて感動し、耳と点字で歌詞を覚えながら自身でも歌うようになったそう。以前にも日本の番組で「演歌大好きキルギス人」として取り上げられたのを見たことがあるけど、今年3月に放送された「のどじまんザ・ワールド」をご覧になった方もおられるのではないでしょうか。この大会で優勝したことで「日本で優勝したキルギス人」としてキルギス本国でも知名度が上がったようです。

マラソンに参加するためにキルギス入りした障害者の日本人向けに今回のコンサートが企画されました。




こちらが247でのコンサートの様子。日本語喋れないとは思えない完璧な発音。素晴らしい歌声だった。

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コンサートにはグルムさんの他にもキルギス国内の視覚障害を持つミュージシャンが出演。こちらのバクトさんもテノールの美しい歌声でこのために覚えた「千の風になって」を披露してくれた。

このコンサートの後が私の知り合いのバンドだったので関係者と久しぶりに会ったんだけど、このコンサートの主旨を説明してたら「日本の障害者はマラソンしに自費でキルギス来てんのか!なんで国が金を出さないんだ!天皇に手紙を書けばいいだろ!」って言ってた。んなことできるわけねーだろ、と思いつつ、「日本では障害者が自立できるようなサポートがあるから、彼らも自分のお金でキルギスまで来れるんですよ」などと説明してみたが、障害者支援って何が正解なのかなと考えさせられもした。