私、常々パンを焼きたいと、かなり強く思っていました。
お友達から本を借りて、一度だけ作ったことがありますが見事撃沈笑 以降、作ってみたい気持ちはあるものの重い腰はそのまま、今に至っていたんですが。
ついに手を出しました!パン作り!
とはいえ流石にハードルが高く、普通のパンではなく「こねないパン」です。
「こねないパン」、ご存知ですか?
私は聞いたことがあったものの、ちゃんと知ったのは栗原はるみさんの雑誌「haru_mi」の記事でした→レシピ←。こんなパンがあるんだと気になりつつも、失敗の記憶が強すぎてその時はそのまま。
強力粉をわざわざ買うのもな。それ以前に、日本とアメリカでは小麦粉が違うから、レシピ通りでできあがるかわからないし。
こねないパンのことが頭に浮かぶたびに、こんな風に思って素通りしていました。
でもアンテナを張っていて、情報収拾は無意識にしていたよう。
先日、理由はまったくないのだけれど、急に焼いてみる気になったので作ってみました。
参考にしたのは、このニューヨークタイムズの動画No Knead Bread (ノー ニード ブレッド)。(「こねないパン アメリカ」と検索すると、このレシピの翻訳されたものを載せている方がたくさん出てきます。)
アメリカ版粉ないパンの簡単な作り方
3カップのAll Purpose(オールパーパス)の小麦粉に、小さじ1/4のイースト、小さじ1と1/4のお塩を加え、全てが混ざるように混ぜる。
そこに1と1/2のお水を加え混ぜる。ひとまとめになったらOK。ラップをして12時間発酵させる。
台に粉をふり、その上で生地をひとまとめにする。まとめた部分が下にくるように、粉を振った布巾にのせ、さらに生地の上に粉をふる。布巾できじをつつみ、2時間おく。
発酵が残り30分になったら、焼き型となるホーロー鍋か鉄鍋をオーブンに入れ、華氏450度で予熱をはじめる。
発酵が終わったらオーブンの中の鍋に生地を入れ、蓋をして30分焼く。蓋を外して15分から20分さらに焼く。(中心が華氏210度になったら焼き上がりだそうです)
注・全てアメリカサイズ&華氏
動画を見るとわかりますが、本当に「knead=こねないパン」なんです。その代わり、少ないイーストで12時間以上発酵させるので時間がかかります。
生地は水っぽく、ペトペト。出来上がるのは、田舎パンのようなパンです。
このパンの作り方は古いもので、18世紀の本に登場するそうです。けれど田舎パンよりもきめ細かいパン=こねるパンが主流になり、下火に。再び人気が出たのは、上のニューヨークタイムズの放送がきっかけだそう。
ネット検索をすると、今ではたくさんのアレンジレシピが出てきます。
チーズやハーブなどの味のアレンジはもちろん、お湯を加えることで発酵時間を短縮させたもの、生地はまとめて作って冷蔵庫保存するもの。バゲッド風や白パン風まで、みているだけで楽しいです!
さて。
私の初めての「こねないパン作り」の出来といいますと、「食べれるけど、美味しくはない」仕上がりとなりました。
理由は「寝落ちと二度寝」かな笑
12時間の発酵後、(発酵を止めるために)冷蔵庫に入れようと思っていたのに、寝落ちしまして、、、結局19時間発酵することに。
そして2時間の2度目の発酵で、二度寝につき、2時間半発酵させてしまいました。
私、寝すぎ!
発酵しすぎのための無味を覚悟してやいたけれど、味はよくはなかったけれど食べれる味。サクサクにトースターで焼いたものは、全然無問題。(完食済み)
なぜが下部は焦げ、クラストは固かったんですが(乾燥?)、焼きたてはバリバリで、この音はたまりませんでした。
料理動画の中には、難しい部分はしょわれたり、簡単そうに見えるものもありますが、上に貼った動画はそのまま。簡単すぎるように感じる動画の要領で作れば、本当にパンが焼けます。
一番難しかったのは、12時間発酵させた後に流れる生地をひとまとまりにするところ。正直上手にはできず、適当にまとめました。それでも無事出来上がったので、やっぱりこねないパンはツワモノです!
パン作りに興味はるけれど躊躇している、私みたいな初心者さんにもおすすしたい!
本当に簡単なこねないパン。
私の怠惰さがもたらしたであろう失敗があっても、普通に食べれることに感動でした。この失敗でこの味なら未来を感じれたので、前回のように心は折れず。近々、また作ってみるつもりです。
次は寝るなよ、私。
小さい頃に聴いた音で、いまも思い出すものがあります。
「ドンドコドンドコ ドンドコドンドコ」
パン焼き器が、生地をこねている音。
小さい頃、我が家には自動パン焼き器がありました。今はホームベーカリーと言うようですが、パン焼き器と呼んでいたのは、時代でしょうか。
最初は母がセットしていたパンの材料も、そのうち私もやるようになり、クルミを入れたりチョコレートチップを入れたり。自由にさせてもらった記憶があります。
音はもちろん、その香り。
焼き上がったパンの熱さや、外側のクラストの音。
我が家で使っていたパン焼き器は、山形に焼けるもので、下部に記事をこねるための羽がついていて、焼き上がった時に穴がありました。
そこからこっそり内側を食べたら美味しくて。食べ過ぎて焦ったこともありましたっけ。
五感につながる、楽しい思い出です。