ディズニープラスで配信中のジョンニョン:スター誕生見終わりました。
2024年製作。出来立てのドラマをリアルタイムの様にみられる今は幸せです。
最初はなんだかタカラヅカのドロドロ主役争いのように感じて途中でいったん挫折。
ただ私<パンソリ>(朝鮮の伝統的民俗芸能・1人の歌い手と太鼓の奏者によって
奏でられる物語性のある歌と打楽器の演奏)
が大好きで、このドラマは歌のシーンが多くて、やはり最後まで見てみようと…
で、もう後半挿入される歌劇のシーンに涙涙…で、観て良かった~~。となりました。
あらすじ フィルマークス様より引用させていただきました。⇓
1956年、韓国の港町で慎ましくも平凡な生活を送っていたジョンニョン。
天性の美声と表現力を持つジョンニョンは、ある日町を訪れた人気劇団の
スター団員に見出され、初めて女性だけが役を演じる女性国劇を鑑賞し、
その幻想的な世界とオーラに心を奪われる。
そして女性国劇のスターになることを夢見て上京し、劇団に研修生として入団するが、
その道は辛く険しいものだった。
劇団で出会った仲間たちとともにジョンニョンは、スターへの道を懸命に駆け上がっていく。
主なキャスト
ユン・ジョンニョン役/キム・テリ
最初はうっとおしくて、脚本のせいだとは思うけれど
彼女の役柄に中々感情移入できなかったのですが、
一度歌い始めると凄まじい表現力で心を持って行かれました。脱帽!
ホ・ヨンソ役/シン・イェウン
ジョンニョンのライバル・複雑な環境で育ち自分の道を見いだせずにいたが
ライバルとの出会いで自分の殻を脱皮して行く役。
品が有って美しくて、険が有りながらも繊細な役をよくこなしていたと思いました。
歌もお上手でした。
カン・ソボク役/ラ・ミラン
梅蘭国劇団の団長
自分よりかなり年下の女優さんばかりの集団を
流石大ベテラン上手くまとめ切りました。
若手だけで危うくなりそうなシーンもミランさん登場でキュッと引き締まり
安心すること幾たびも。この役はミランさんで良かった。
ムン・オッキョン役/チョン・ウンチェ
如何にも男役の風貌で出番がとても多かったけれど
何だか、演技も歌も他の俳優さんの中に有ってイマイチ、心に響かなかった~。
<ザ・キング永遠の君主>の時は綺麗な人だな~って思ったけれど男役はちょっと…
ソ・ヘラン役/キム・ユネ
梅蘭(メラン)国劇団の女役のスター
陰湿な敵役・歌は迫るものが有ってお上手でした。
ホン・ジュラン役/ウ・ダヒ
梅蘭(メラン)国劇団の研究生
重要な役回りでありながら表情に下心を感じて馴染めませんでした。
ファンの方すみません
パク・チョロク役/ ヒョン・スンヒ 梅蘭国劇団研究生。
研究生はたくさんいたのだけれど、このどこか〇子様に似てる💦彼女が
後半どんどん存在感を表して来て応援したくなりました😊
※とにもかくにも見どころは劇中劇。
ドラマの中で、舞台に上がるためのオーディションが度々開かれるのですが、
そこで披露される皆の歌の世界が声・表現とも素晴らしい。
元々素養のある女優さん達を選んだのか、彼女達の努力なのかは知る由もありませんが
歌の場面では練習風景でさへ心打たれました。
ストーリーは<国劇>にあこがれて劇団に入ってきた女性たちの切磋琢磨の物語。
絶対的主役の大スターオッキョンとヘラン、この二人を頂点に、光浴びる役を得ようと
日々努力する劇団員。頭一つとびぬけた研究生ヨンソの前に突然入団した
天賦の声の持ち主ジョンニョン。
ジョンニョンはヨンソの存在を脅かすほどの力を見せ始め研究生達の
絶妙なバランスを壊し始めます。
そして時代に翻弄されて姿を変えていく<国劇>の姿もまた
一つの歴史的認識と胸に刻みました。
苛つく所も多々あったし、未回収の枝葉も多過ぎて脚本は意外に雑な所も感じましたが
それら諸々の粗が有ったとしても、このドラマが絶賛されるのはジョンニョン役のキム・テリの
圧倒的な歌唱力です。
観客を飲み尽くす存在感、そこに広がる次元を超えた歌の世界。
歌とは、音楽に声を乗せるものではなく、思いを表現するものでもなく、
魂そのものだと…
特に後半で見られる沈清伝(シムチョンジョン)では、涙が止まりませんでした。
俳優さんたちの歌の共演は全てが見ものです。歌がお好きな方は是非。