型があると、型に合わないことが苦しくなったり、合わせようとして無理な力が入ってしまいます。
ポーズも、必ずこう!というのはなくて、例えば膝の角度は何度とか、そうなっていなくてはダメ!とかいうのも違うかな?と思います。
形に合わせようとすると、形にばかり気持ちがいって、人と比べたり、優劣にこだわったり、ヨガの練習が辛いものになってしまいます。
大切なのは、ポーズによって身体はどう感じるか丁寧にゆっくり感じとったり、呼吸を感じたり、身体をめぐる血液の流れ、心臓の鼓動などに気づきながら、感覚を味わっていくことが、このいのちや時間をゆったり味わうことにつながっていく側面かな、と思います。
丁寧にみていくと、自分の身体の伸びやすいところや伸びにくいところが分かったり、立ちやすい足や、グラグラしやすい足の方、ねじりやすい方向ねじりにくい方向なども分かるので、気づかないままやみくもに形を求めるよりも、怪我も少なく身体の動く範囲が広がったり、上達につながったりもします。
身体をめぐる流れを感じると、呼吸が風であり、満ち引きであり、熱が太陽の暖かさと同じようであったり、水分があったり、空のように心の余裕ができたり、自分が自然の一部だということが分かります。
自分が自然の一部ならば、目の前にいる人も自然の一部であり、自分も自然も大切に扱う気持ちが芽生えてきます。
選ぶ言葉、かける言葉、動作も変わってきます。
ヨガの八支則のヤマのひとつにアヒムサ、非暴力って書かれてるから、傷つけないようにしよう、というのが形ならば、相手も自分と同じ自然の一部だから自分のように大切にして言葉を選ぼう、とするのが身体と心で知っている、ということなのかな?と思います^ ^