呼吸をして酸素を取り込むとき、体は酸素を利用して、タンパク質、脂質、炭水化物などを分解してエネルギーを取り出し、二酸化炭素と水を発生させます。そのエネルギーが細胞で利用されて、不要な二酸化炭素が吐く息で出ていきます。
酸素という気体を血液という水に溶かすのは大変なので、気管はたくさん枝分かれした後で、2〜7億個もあるという肺胞に入って細かな粒になります。そうして血液と一緒に全身に届きます。
深く呼吸すると、酸素が細胞のすみずみまで届いて、身体が生き生きとしてきます。さらに、肋骨と肋骨の間にある筋肉を使って、胸が広がったり、戻ったりするのを意識的にするだけでも、汗ばむくらいにポカポカしてきて、胸のまわりの緊張がとれ、背中の疲れや肩の凝りが和らぎ、前に出がちな肩が広がって、姿勢も整います。
呼吸と一緒に動いていくヨガは、そんな意味でも本当に心地よくて、心身共にリセットできます。
