2017年5月の記事です
先日、お休みの日を使って、素敵なところだよ、と常々伺っていて、行ってみたかった三溪園に行きました。
横浜駅からバスで行きますが、バスがゆーーーっくりで…しかも、中年の息子らしき人が、高齢の母親に、「20年前の恨み」をたらたらぐじぐじしゃべっていて、後ろからピコピコハンマーでたたいたろか、と思いました。お休みの日は一分一秒が大事なので、あぁ!自転車でしゃーっと行きたい!という衝動にかられます(笑)
園内に入ったら、そんなのどうでもよくなってしまうほど、景色がすーっと抜けて、美しい花菖蒲が、池の手前にたくさん咲いていて、新緑が光に揺れてキラキラしていて、心の曇りが解放されるようでした。


ゆっくりお花を見たり、写真を撮ったり、ひとりのんびり散策していると、背中が水色のトンボがすぅっと横切ったり、日が差したり翳ったり、水の流れる音が聞こえたり、おばあちゃんのおうちの台所の木の匂いがしたり、おじいさんにスマホの使い方を聞かれたり…和みます。
紫陽花も少し色づいていました。
た。

そんな感じで、地図を見ながら三重塔の山に上がっていったら、素敵な上品な身なりのお年寄りの方々に、「あなたはラッキよ〜〜」と声をかけられて、「???」とお話の輪に入ったら、竹の花が咲いているそう。稲の先みたいで、よく見ないとわからないぐらいで、ここよーと教えてもらってやっと気づくことができました。

ボランティアガイドさんもいらして、聞いたところ、竹の花は90年に一度しか咲かないのだそう。あまり見られない珍しいものだけれど、竹の花が咲くと、竹林が枯れてしまうそうです。
でも、もう一度竹の花が見られる頃には、この世にいないから、不思議な気分です。
どんなに相手に怒りを抱いても、百年後、三百年後にはお互いにもういないのだから、ただ慈しみの心を持ちなさい、とベトナムの僧侶である、ティク・ナット・ハンは説いています。
どんな人とも、90年に一度会うような心持ちで接したいなぁ、と思うのでした。

あんみつで休憩。至福のひととき。皆さんはどこから食べますか?わたしはパイナップルからいって、アイスを少し食べて、あんこのアイスを一緒に一口食べて、そのあと寒天に黒蜜をかけます。

睡蓮も咲いていました。
