2015年8月19日の記事です
香港で二番目に古い建物といわれるセント・ジョンズ教会を見たあと、教会から香港公園に行くときに、ざーっと雷の音とともに、雨粒の大きい強い雨が降ってきて、金融ビルの前で少し雨足が弱まるのを待ってから、公園内を歩き、お茶の博物館に寄って、古い茶器などをゆっくり見て、もう一度外に出たらもう風が止まって、にわか雨とは違って、ずっと降り続きそうな雨が降っていました。

どうしようかな、としばらくどんよりした空と、南国の茂った木やつるを眺めてたら、隣からゆったりとした気配を感じたので目を向けると、雨宿りしながら太極拳をしている人がいました。
ひとつひとつの動きが意識と気に満ちているようで、動きがとてもゆっくりで、そこだけ違う時間軸と空間があるようでした。
ただ待つのではなく、太極拳をしながら待つ、というのは、美しいなぁ!と心を動かされました。
中国もそうですが、香港では、朝から公園で太極拳や、公園にある健康器具で体操をしている人をたくさん見かけます。中国では、突然昼間に市場で音楽が流れ出し、パラパラのようなダンスが始まったり、夜の公園は、社交ダンスをする人でいっぱいなのをよく目にします。人目を気にせず、身体を動かすのを本当に楽しんでいます。
そのおかげなのか、香港などでは、あまり腰の曲がったお年寄りを見かけません。皆、背筋がピンとしていて、とても若々しく見えます。
健康食品や、製品、病院に頼るのではなく、自分の心がけで楽しみながら健康を保つ姿は、とても気持ちよく、清々しく見えました。
