2015年1月15日の記事です


以前中国でヨガに通っていたときに、ヨガ後の楽しみは、ときどき、となりにあったショッピングセンターの地下にあるタピオカミルクティー屋さんに寄ることでした。

カップに黒い大きなタピオカが入っていて、ぶっといストローをさして飲みます。タピオカの他にも、あずき入り、プリン入り、ナタデココ入りなど楽しい感じで、人が何を注文するか見るのも楽しみのひとつ…。わたしは仙草という薬草みたいな味がするゼリー入りがお気に入りでした。

氷を入れて冷たくしてもらえたりもするし、氷を抜いたもの、ぬるいの、熱いの、注文するときに伝えれば好みの熱さにしてもらえます。

ミルクティーのほかにも、アロエと檸檬や、蜂蜜入りのさっぱりしたドリンク、ヤクルト飲料みたいな味のもの、抹茶ミルクなどたくさんの種類から選べるのですが、やっぱりわたしはミルクティーが好きで、それを持ってバスに乗り、公園の前で降りて、池に咲いている水蓮や蓮の花を見に行くのが大好きでした。

(ほかのお店のですが、すだちのようなのが丸ごと入ったのと檸檬の飲み物)

池を覗きこむと、蓮の葉に丸い水滴がついていて、それが光に反射してキラキラ光り、あたたかいそよ風が吹いて、池の周りの柔らかい柳の葉が揺れ、水面の葉も揺れ、蓮の大きな花もつぼみもゆっくりと風に揺られて、細いとんぼが飛んできて少しとまり、また飛んで行って…風が止んだら池に咲いている蓮の花が水面にも写って水面もキラキラ輝きだす…というのを眺めているのは、時間が止まった世界にいるようで、そういう時間に元気をもらっていました。

ふと周りを見れば、体操をしているお年寄りの人、上半身裸で何かの練習をしている男の人、水と筆で地面に字を書いている人、ただただ昼寝してる人、いろんなポーズで写真を撮りあっている楽しそうな若い人…などそれぞれが好きにやっていて、日本だったら変な目で見たり、日中は忙しくしていなければいけないみたいな感じになっちゃうけど、べつに若い人が昼間に公園で昼寝してても誰もじろじろ見たりしないし、ひとりでダンスしてようが歌ってようが全身ピンクの服着てようが(わたしじゃないですよ)誰も変な目で見ないので、ものすごく気楽なのです。お互いに。

そうしてときどき公園で池を覗いている静かな状態や風景を心が記憶していって、どんなときでも、ガチャガチャした場所でも、その場所を思い出してちょっと安心できるようになりました。

場所や風景でなくても、ヨガをしてると、わー気持ちいい、とか一瞬今心が静かだ、と気づくことがありますが、その部分を大事に大事に育てていくと、いつの間にか安心できる場所になっているかもしれません。