こんばんは!ライフコーチの うえたお えりこです。
今日は本のご紹介をしたいと思います。
「実力を100%発揮する方法 ポジティブ心理学が教えるこころのトレーニング」
シャザド・チャミン著 田辺希久子訳
ダイヤモンド社
この本に書いてあるのは、
私たちの中にいる「妨害者」と「賢者」のお話です。
わたしがコーチングを開始するときに、
導入セッションでお伝えしていることの一つが、
この「妨害者」のこと。
ある人が「物事を進めたい!」と思うときに、
「いやいやそれできないでしょ」「いま忙しいでしょ」「あなたがやってもうまくいくわけないでしょ」
なんて妨害してくる心の声が、「妨害者」です。
コーチング用語では、サボタージュ、サボ、なんて名前をつけています。
子供をもつ親としては、サボときくと、
Eテレで放映されている「みぃつけた!」のサボテンのサボさんが出てきて、
なんかかわいい、なんて思っちゃいますが…笑
いや、かわいくないんです。
サボってホントに厄介なんですよ。
何かというと、「できないでしょ」「苦手でしょ」「今そんな時間ないよね」なんて、
耳元でささやくんです。あたかもその方向に行かせないことが正しいかのように。
これ、なんでかというと、人間の脳に刷り込まれているもので。
「生存脳」からくる正常反応なんですね。
生き残るために進化してきた私たちの脳。
変化をしようとしたら、その先どうなるかわからないリスクがあるけど、
少なくても、いま安全なのであれば、このままそこにいれば安全と判断するんですね。
多少のやっかいごとがあったとしても死ななければよい、ぐらいの感じ。
人間は基本的に今を保とうとする生き物なんです。
でも、それが、何かを変えたい局面においては、足枷になります。
サボの声、一度よく聞いてみてください。
「絶対むりだって」
「あなた苦手でしょ」
「時間ないでしょ」
そして、ほんとにそうなんでしょうか?
「絶対できないって誰が決めたの?やってみた?」
「苦手だと思ってるだけじゃない?なんでそう思うの?」
「ほんとに時間ないの?時間作れなくてやらないということは、ほんとにやりたいことじゃないんじゃない?」
この本では「賢者」と言っていますが、
ポジティブインテリジェンスの基本原則は、
「人の苦しみはすべて自己が生み出したもの」という視点。
つまり、不安やストレスや、怒りや罪悪感などの、
自分を苦しめる感情は、すべて自分自身の内なる「妨害者」によって生み出されているということ。
そして、そんな妨害者を弱めるのも自分の中にしかいないんですよね。
コーチングでは、この賢者モードを活性化させていきます。
自問自答していると、妨害者モードの強い人は、
どうしてもサボの声が勝ってしまいますからね。
興味を持っていただいたかたは、ぜひこちらの本も読んでみてほしいです!
様々な賢者モードを活性化するアイディアがのっていて、
すごく良い視点が沢山もらえる本です。
コーチングを通じて、自分の賢者モードを体感してみたい、という方は、
ぜひお気軽にメッセージでご連絡くださいませ。
それでは今日はこの辺で。
よい週末を!!


