こんにちは。

ヒプノバーシングプラクティショナー
ヒプノセラピスト
竪琴ライアー弾き歌い・シンガーソングライターの

Erikoです。


******

Blog にお越しいただきどうもありがとうございます。

本日は、ごく最近の私生活のお話、

ついに妊娠した~!!と喜んでたら正常妊娠じゃなくて、胞状奇胎だった・・・

について書こうと思います。

******

私が妊婦さんとそのパートナーの皆様にお伝えしている
ヒプノバーシング"HypnoBirthing(R) the Mongan Method"というのは
アメリカ生まれの出産準備メソッドで、
英国のキャサリン妃やハリウッド女優で実業家のジェシカ・アルバも
実践したメッソドなのですが、


そんな出産準備プログラムの講師を
もうかれこれもう6年も続けてきたので、
『そろそろ私もママになりたいなぁ~。』
と常々思っておりました。

とはいえ、
子づくりを焦っていたわけでもなかったので、
妊活的な事をやっていたわけでもなかったのですが、

それでも、
妊娠検査薬で陽性反応だったのはとっても嬉しくて、
その後も順調に生理は来ず、
おっぱいが大きくなるなど嬉しい身体変化もあり、
いっちょ前につわり的なのもあり、

妊婦さんって大変なんだなぁ。
安定期までこれが続くのか~。
でも、お腹の中で日々命ができてくわけだから、
これくらい身体に負荷がかかるのも当然だよな~。



思ってみたり、

男の子かな?女の子かな?
名前は何にしようかな?
出産場所はどこにしようかな?
どんな風に育てていこうかな?

等、

先走って色々考えたりしてました。

子宮内が積極的に活動しているような感覚はあったし、
妊娠したことを疑っていなかったので、
会う人、会う人に「妊娠した~。」と気軽に伝えたりもしていて、
パートナーのR氏も嬉しかったみたいで、
友達や知人に結構伝えたりしていたようです。

2人での話題ももっぱら赤ちゃん中心で、
2人ともすっかりその気になってました。


検査薬を試したのは6月1日、

でも、
妊娠したことを疑っていなかったので、
産婦人科へ中々行く気になれず(内診がやだな~。。。というのが主な理由。笑)

でもそろそろ母子手帳も欲しいな~。
なんて思っていたので、
あるママの入院先を訪問した際、
「そういえば、折角産婦人科に来たんだし、診てもらおうかな」
と思って
非常に気軽な感じで診察を受けました。

それが、7月1日。

赤ちゃんはどれくらい成長してるのかな~??

と楽しみにしてたのに、

超音波の画面には特にそれらしい姿がない。

そして、

先生からは、

「これは胞状奇胎です。正常な妊娠ではありません。」
「早急に手術が必要な状況ですよ、これは」

と、

いきなり言われる。

「え・・・・っっっ!?!?」


唖然・・・


っていうか、


胞状奇胎ってなんですか???

お腹にいるのは、赤ちゃんじゃないの???


胞状奇胎っていうのは、
2種類あるそうですが、

私の場合は、
受精卵が着床後、成長する過程で、
卵子の核が消滅してしまって、
残された精子の情報だけで妊娠が進んでしまっている状態です。

卵子の核が消滅する理由は特になくて、
不摂生がたたったとか、無理をしたからとかも関係なくて、
500分の1の確立で起こるシステムエラーのようなもののようです。

500分の1の確立というと、
パチンコの球一つで大当たりが出るくらいの確立なので、
当たるのはかなり難しいけど、
当たらないってこともないかな?
くらいの確立ですね。。。

ちなみに、
胞状奇胎は美智子妃殿下も経験されているそうで、
当時は新聞の一面で大々的に報道されたそうです。
私は知らない病名だったけど、
母は「
美智子様も胞状奇胎だったわよ。」
と言っていました。
団塊の世代には知名度の高いもののようです。

私は
美智子妃殿下と誕生日が同じなので、
小さい頃から親しみを感じていたのですが、
こんなところでもご縁があったのですね。。。


さて、

私の子宮内では今、

赤ちゃんの設計図を持っている卵子がなくなってしまっているのに、
細胞達は「赤ちゃんを作るぞ~」と日々頑張って働いている。

だけど、

的確な指令がないまま働いているから、細胞達はてんでバラバラ、
よくわからないものを子宮の中でせっせと作り出している。

そんな状況です。


それで、

そのよくわからないモノを作り続けている迷える細胞集団が、
子宮の外に出て活動するようなことがあった場合、
その活動はいわゆる癌細胞に非常に近いものになってしまう可能性があるので、
この細胞達を今の内に全部摘出する必要があるのだそうです。


そんなわけで、
今週手術を受けます。


この1ヶ月半あまり、

私も、そして子宮にいる細胞達も、
てっきり赤ちゃんを作っていると思って、
頑張ってきました。


最低限の仕事以外はほとんど何もやれず、


睡魔に襲われて、スタバの駐車場で気づいたら3時間寝てたり。。。

友達と山登りに行ったのに全然登れなくて、途中で寝てみたり。。。

赤ちゃんのためと思えたから、
気持ち悪さも気にならず、
疲れやすい自分も労えた・・・


だけど、


赤ちゃんじゃなかった・・・


色んな人に、「妊娠した~!!」って言っちゃったよ。
「おめでとう~」って言ってもらっちゃったよ。


だけど、

赤ちゃんじゃなかった・・・


しかも、

ほっとくと癌になるかもしれないから出さなきゃいけないって・・・



なんだろう?
この感じ。




7月1日、
診察を受けた時は
悲しいっていう気持ちはあんまりなくて、

その後も、用事があったりして、ずっと気は張ってたんだと思う。

遅めの夜、お腹が空いたので出先でハンバーグを食べた。

ハンバーグを食べ終わるかどうかっていうころ、
涙がでてきた。

涙を流しながら、

「ああ、やっぱり悲しいんだな・・・」

と自分の気持ちを確かめることができた。

パートナーのR氏には、
きっとオオカミ少年って言われて責められるんだろうな~。
と、思っていたのに、
すごい優しくて、いまだかつてないくらい気遣ってくれて、
その優しさが嬉しかった。

こんな時、一番身近な存在であるパートナーが
どんなに大きな存在であるか。

彼の存在の有り難さを噛み締めて、その日は幕をとじる。


でも、


これで終わりじゃなかった。


次の日、


朝起きると、
むなしい。


悲しいのとはちょっと違う。


とにかく、空しい。

ひたすら、空しい。

この1ヶ月半は何だったんだ?
私は何てアホで間抜けなんだ?

お腹にいるのが赤ちゃんじゃないって何で気づけなかったの?
鈍感過ぎるんじゃないの?

妊娠したって喜んで、他の人にまで喜んでもらっちゃって、
サムイ・・・サブ過ぎる・・・

赤ちゃんだと思って、歌とか歌っちゃったよ・・・
イタい・・・イタ過ぎる・・・

完全なる道化・・・

滑稽だ・・・

滑稽すぎる・・・

私はピエロだ。

なのに笑えない・・・

笑い飛ばしたいけど、全然笑えない・・・


もしも酒飲みだったら、
きっと浴びるように酒を飲んで泥酔してみたに違いない。

でも、お酒飲めないし、飲まないので、
お酒の力は借りれない。

脳内やさぐれ状態が暴走し、
自虐的な言葉がもう溢れて溢れて止まらない。。。

一応、メンタルケアのプロなので、
自分がいる状態がメンタル的に非常に良くないってわかるんだけど、


何が、リラックスだ、何がヒプノバーシングだ、ふざけんな。
何か意味のあることなんてあるんですか?意味なんかねーよ。
生きる事に意味なんかねーよ。全部くだらない。
どうせバカですよ。どうせ道化ですよ。私は無意味なんだよ。


やさぐれ言葉が溢れて止まらない。

脳内やさぐれ状態なので、
いつもなら自分をクールダウンするワークとかやるとこだけど、
それすら全否定。


このネガティブはヤバい。

自分でもわかる。
超強力なネガティブエナジーが半端ない。


だけど、止まらない。。。


なんとかしないと。。。


でもどうすれば。。。


ふと、

そういえば、
アロマオイルを沢山持っているんだった。

ということに気づく。

おもむろに手に取ったのはサンダルウッド(白檀)のオイル。

サンダルウッドのオイルのふたを開けて香りをかいだとたん、

涙がぶわーっと出て来た。

それはもう沢山出て来た。

涙と一緒に感情ともいえない感情が溢れてきた。

そう。

悲しいでも、

悔しいでもない、

なんだかわからない。

感情とも言えないような感情。

涙と一緒に、
それらが溢れ出す。


溢れて・・・


溢れて・・・


溢れた時に、



「ああそうか。」




これも「ありがとう」なんだな。

って。




そうだよ。


私も、子宮にいる細胞達も、

がんばったんだよ。

だけどね、

失敗しちゃったんだよ。

途中まで上手く行ってたように思えたよね。

だけど、

今回は失敗。

無意味かもしれない。

だけど、

一つの命が生まれるっていうのは

沢山の奇跡が重なった上の奇跡

それを支えるのは、

きっとこうゆう失敗なんだと思う。

無意味と思えるような失敗。



世界中の女性達はつながっていて、

誰かがどっかの役割を担って、

それで支えあっている。

赤ちゃんが生まれたママは、

流産したママに支えられている。

赤ちゃんを生んでいない女性達に支えられている。


皆つながっている。



私は500分の1の失敗を引き受ける係になって、

499人の赤ちゃんを助けることができた。



こんな風に思うのは、

傲慢だろうか?



傲慢かもしれない。

だけど、

そんな風に命の繋がりを感じた時、

癌になるかもしれないとお医者さんには言われた

子宮にいる迷える細胞達が

とっても愛おしい存在に思えた。

そして、

無意味に思えたやさぐれた自分も

愛おしく思えた。



だから、


しばらくはそうやって思っていたいんだ。

数日後に子宮から摘出されて命を終える細胞達に

心から「ありがとう」って

言いたいから。



******



ちなみに、

その翌日、7月3日(日)は

夕方から一気に熱が上がり、一晩中高熱にうなされました。。笑

心と体は繋がっている。

まさにその通り。




******


最後までお読みくださってどうもありがとうございます。

皆様の一日が最高に素敵な一日になりますように。





******