先日の『出産の女性史(1)太古の昔、女性は神に近い存在として崇められていた!?』、『出産の女性史(2)古代ギリシャでは女性は楽に子供を出産していた!!』に引き続き、出産の歴史を見て行きたいと思います。ひらめき電球

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出産の女性史(3)女性侮蔑と恐怖と激痛の出産

二世紀の終わり頃から、それまで優しく対応され、穏やかに、喜びに満ちた中で自然に赤ちゃんを出産していた女性たちの生活に変化が訪れます。


女性達が侮辱される存在へと変わってゆくのです。

特に、助産婦やヒーラーの女性達はその渦の中で悲惨な運命をたどります。

この女性達への嫌悪は皮肉にも初期のキリスト教のリーダー達によって行われたのです。この流れは、女性たちの癒しの能力に対して行われ、ヒーラーや主要な役職の女性達に対するホロコースト(大量殺戮)へと発展します。

社会的、宗教的な女性の立場が決定的に変わってゆくことになるのです。

自然への敬意を表した寺院は破壊され、人々は殺されました。女性性のシンボルとなるようなものは、壊され、埋められました。

大自然に帰する事象は全てキリスト教に敵対するものとみなされ、書物は奪われ、埋められました。

そして、ソラナス(Soranus)によって書かれた自然出産に関する書物も埋められたのでした。

この時代、セント クレメントのアレクサンドラによってこのように書かれています。「全ての女性は己が女性であることを恥じなくてはならない。」

妊婦は隔離され、孤独の中で出産しなくてはならなくなりました。

そして、薬や癒しは宗教家達の手に掌握されます。

女性達は、男性を『誘惑』する存在と位置づけられ、その結果である『妊娠』は『肉体的な罪』であるとみなされました。

そのため、医療関係者が出産に手を貸すことは禁じられ、複雑なケース(難産)であっても処置を施されることはありませんでした。

助産業は廃止され、なんのサポートも受けることなく、女性達は恐怖の中で孤独に出産しなくてはならなかったのです。

以前は生命の祝いとして人々から歓迎されていた出産は、孤独で、痛く、恐ろしいものへと変わっていったのです。

そしてこの時期に『The Curse of Eve』イブの罪業というものが聖書の翻訳として現れ始めます。新たな翻訳により、女性達は生まれながらの罪を背負わなくてはならなくなったのです。

FTP理論の提唱者であるDr. ディック リードは独自の研究でヘブライ語の『etzev』という単語がキング ジェームス一世版の聖書の中で16回『骨折り、仕事』と訳されているにも関わらず、同じ翻訳者が出産に関しての箇所だけ『痛み、悲しみ、激痛』と訳していたことを発見しました。

The joy of Natural Childbirth, the Christian Family の著者であり、アップルツリー ミニストリーの創設者であるヘレン ウェッセルはイブだけが独占的に罪を背負うということは全くないと述べています。

旧約聖書の創世記において、神はアダムにもイブにも平等な態度を示しているにも関わらず、翻訳者は、当時の出産の恐ろしい実情に照らし合わせ、そのような断定的な翻訳を行ったのでしょう。

(続く、、、。)


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