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メラピークから下山し、3日間かけてルクラへ戻り、運良く次の日には飛行機でカトマンズまで戻ってこられた。ルクラへ到着した日は、ネパールの2073年の元旦に当たる日で、シェルパたちも道中スマートフォンで音楽をかけまくって歌ったり、踊ったりのお祭り騒ぎだった。

 

 

下山中に足の両親指に大きな水ぶくれができて、まさか凍傷だとは思ってもいなかった。カトマンズの家族に連れられるがままに、病院に直行し、そのまま入院となってしまった。確かに、感覚が相当鈍くなっている。

凍傷にかかったトレッカーに随分慣れている様子の先生には、「日本の夏は暑いでしょ!可愛いサンダルが履けるようにしますからね~」などと言われ、バスルーム付きのホテルのような部屋へ案内された。結局3日間病院で過ごし、その後は自宅療養。遠征から戻ってきたトレッカーたちと一度タメル地区で食事したくらいで、ほぼ毎日家で過ごしている。

 

                                プージャをする家族のお母さん

 

 

さて、カトマンズの家族と過ごすうちに、色々気付いてきたことがあるので、そのお話を。まず、起床時間。きっとネパールへ来たことがある人はみんな朝4時頃に起こされた経験があるだろう。私もその一人だ。一体朝っぱらから何が始まるかというと、火事のサイレンかと勘違いするほどけたたましい鐘の音で目が覚める。近所中から鶏の鳴き声と共に鐘が鳴り響き、プージャ(お祈り)が始まるのだ。そこから家の中や建物が密接している近所は一気に1日が始まる。

 

 

 

  ネパールの主食 ダルバッド(ダル=カレー バッド=お米)

 

 

2つ目は、食事。朝は8時頃に決まってパンとオムレツを頂く。ちょうどお腹が満腹に感じる2時間後の10時。

「ERIKOランチよ!」とお母さん。

「えっ?さっき食べたばかりだけど?」と思いつつ、ネパールのカレー、ダルバッドが山盛りで出てくる。

15時、日本でいうおやつの時間には焼きそば、パスタなどネパール人にとって軽い軽食が出される。

そして1日最後の食事である夕食は、21時頃に再びダルバッド。

 

山から下りて来た数日間は、食べても食べてもお腹が空いていたので、平気で1日4食平らげていたが、運動量の少ない今はもうそんなに食べれるわけもなく、お腹が空いた時間に近い食事を頂くようにしている。しかし、どのネパール人もこんな食生活ではなく、やはり裕福な家庭のみであるようだ。

 

 

最後は、家のそこらじゅうでお目にかかる、ゴキブリの話。キッチンはもとより、私の部屋にもバスルームにもとにかく見かけない日はないほど多いゴキちゃんの数。

そのゴキちゃんに対するネパール人の対応はというと、料理中にゾロゾロと出没してもその存在を認識してないような素振り。

「殺したりしないの?」と聞くと、「え?わざわざ殺さないよ」とのこと。どうやら、ゴキブリは虫のうちに入らないほど当たり前にいるものらしい。

私も当初は、部屋のベッドや荷物の中に入り込んでくるゴキブリを殺生していたが、彼らのゴキブリに対する新たな見方に、「まぁ、そんなもんか」と思えるようになり、今はほとんど仲良く共存している。

 

今後、驚きのネパールはまだまだ出てきそうなので、また書きます。

明日から月末まで、カトマンズから80km離れたKhotang, Halesiコタン・ハレシという村にある、youmeスクールを訪問してきます。

 

ERIKO