エステファナちゃんの学校で行われた家族の日(母の日)のイベント
10/16
アルゼンチンの北部、ボリビアとの国境にあるサルタ県のサルタという町に移動した。これまで3回アルゼンチンを訪れているが、イグアス以外で北部に来るのは初めて。
受け入れてくれた家族は、フォルクローレ歌手のマリアナ・バラフさんとマウロさん夫婦。マリアナさんは知る人ぞ知る、シンガーソングラーター/パーカショニスト。世界中を飛び回りながら、2年に一度、日本へもライブツアーで訪れている。
ブエノス・アイレスからサルタまでは飛行機で2時間。出発が2時間遅れたが、無事に到着した。家に向かうまでの間、彼らが1ヶ月前に養子として受け入れたエステファナちゃんの母の日の行事が学校であるとのことで、少し見学させてもらった。この地域では、母親のいない子供たちも多く、イベントは“ファミリーデイ”という名目で行われていた。じゃがいもの皮むき競争というのがあり、さすがアンデス地域だなと感心した。
夜はアサード(アルゼンチンBBQ)とサルタ地方で有名な、カファジャテのワインで歓迎してくれた。
今朝はマグニチュード5.9の地震で目が覚めた。山に近いこの地域は地震がしょっちゅう起るそうで、家族も毎回のことですっかり慣れてしまっているようだった。私は寝ぼけていたのと久しぶりの地震で、今自分が日本にいるのかどこに国にいるのか一瞬わからなくなった。
マリアナさんとマウロさんの家は郊外の閑静な住宅街にあり、敷地内に彼らの両親や祖父母が暮らしている。旦那のマウロさんはマリアナさんのマネージャー。
ブエノス・アイレスの音楽一家に生まれたマリアナさんだが、数年前から彼女の演奏するフォルクローレが古くから盛んなアンデス山脈を臨むサルタへ移住し、より深くフォルクローレの音楽を追求している。
なんでもオープンマインドに話をしてくれ、人を受け入れることを心から楽しむラテン気質の彼女だが、どこかミステリアスでベールに包まれたような深みを感じさせる女性だ。真っ黒なロングヘアーと彫りが深く浅黒い顔がさらにその雰囲気を醸し出している。
ここサルタ県には、月末まで滞在し、ブエノス・アイレスに戻る予定だ。
ERIKO