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昨日以上にガス(霧)が濃く、今日も漁の旗は上がらなかった。
今回利尻に来たきっかけとなった、「麒麟獅子」の存在。滞在をサポートして下さっている、最近まで役場で勤務されていた西谷さんや、長浜の麒麟獅子に関わる人たちが集まってくれ、麒麟獅子を見せてくださった。
そもそもこの架空動物の麒麟獅子は、鳥取城主であった池田光仲によって因幡地方の多くの神社に採用されと言われ、鳥取県内には約140箇所の神社に存在している。
明治時代、利尻島に鳥取県から移住者がやってきた際、利尻にやってきたものと言われている。それから約100年間木箱の中で眠り続けた麒麟獅子は、2004年、利尻の若者たちと鳥取市秋里の荒木三嶋神社の人たちの伝承によって、再び舞が復活しのだ。それからというもの、毎年6月20日に仙法志字長浜にある長浜神社で奉納舞が行われている。
私自身、鳥取県生まれと言えど、伯耆の国に生まれているので、この麒麟獅子は見たこともないし、馴染みもない。ただ、この話を聞いた時、この物語が日本の北にある小さな島と自分の故郷を繋げたという事実に感動し、知りたいと思ったのだ。
笛と太鼓の演奏で、地を這うような麒麟獅子の舞は、躍動感があり、おどおどしささえ感じられた。様々な思いを抱いてこの麒麟獅子と共に島を渡った人が今これを見たら何を思うだろう。島の人たちは文化の伝承という大きな役割を担っている以上に、人と人を繋げる財産の継承をしていることが、なにより素晴らしいことだと思う。
長浜の皆さん、本当にありがとうございました!
⭐︎今日のご飯⭐︎
ERIKO