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アイキオ家の行動は全てが突発的。昨晩はベッドに潜り込んでさあ寝ようという時に、奥さんのマリアンネさんが部屋へやってきて、「今から友達の家に行こうと思うんだけど」と一言。「今日はもう眠たいから明日はどう?」と聞くと、「We never know tomorrow(明日なんて分からない)」と言うので、車で10分のところにある友達のリトゥアさんとヘイッキさん夫婦の家へ。彼らもイナリ・サーミの人々である。
真新しい家は、4年前に火事で全焼して立て直したのだと言う。コーヒーと甘い菓子パンを頂いて、結局4時間以上も滞在。
「南フィンランド人は人の家へ行く前に電話したりして約束みたいなことをするけど、私たちはこうやって突然行ってもいいから楽チンね!」
確かにフィンランド人より、サーミの人々の方が直接的で、感情表現も豊かでわかりやすい気がする。
今日は、風は冷たいが晴天。イナリの風の冷たさは、冷凍庫を開けた時に感じる冷風のようである。久しぶりにランニングへ出かけた。ただ近所を走っているだけでも野うさぎが駆け回っていたり、湖が見えたり、気分転換になる。
夕方、仕事から戻っていたマリアンネさんが「車が故障した」と呟いた。昨日の夜に言われた、「明日のことは分からない」という言葉が頭を反芻する。
さて、明日は何が起こるのだろうか。
ERIKO