お嫁さんと

5/10

 土曜日。今日はネパールの休日。世間はお休みモードだが、ガジェンドラさんの息子の奥さんニリマさんは、会社を経営していて曜日に関係なく働いている。
 2歳の娘サナヤちゃんの面倒は、ベビーシッターさんやお手伝いさんが面倒を見ている。

 この家に隣接されているお手伝いさんの家からは続々人が出てくる。不思議に思って聞いてみると、離れでは
4世帯の家族が暮らしているのだそう。

「彼らは私にとって家族同然です。彼らの子供の教育費も全部面倒みています。犬を何匹か飼うよりその方がいいでしょう」

 ガジェンドラさんのもとで働く人達は、いつもとっても幸せそうにニコニコしながら毎日過ごしている。お昼は、ガジェンドラさんの大好きな日本食屋へ行った。
「家族はネパール料理の方が好きだから、誰もついてきてくれないんだよ。だからエリコがいてくれて、いつでも日本食を食べられて嬉しいよ!」
彼は、多分私より日本食がないと生きていけないタイプである。



 夕方からはまたしても先日お邪魔した、ガジェンドラさんの友人の結婚パーティーへ。ヒンドゥー教の結婚式は、約一週間、毎日行われる。そしてそのほとんどはお見合い結婚。
 “ゴットラー”と呼ばれる血統を基準にして、親戚中で相手の審議が行われるのだそうだ。血統が同じである場合、結婚できる可能性はほとんどないのだそうだ。

 ハイアットリージェンシーホテルでの盛大なパーティー。お母さんのジュティーさんとお手伝いさん達に真っ赤なサリーを着せてもらった。サリーを着るのはいつ振りだろう。インドに滞在していた時以来ではないだろうか。いつ着ても女子の気持ちを高揚させてくれる衣装である。

 パーティーには
1000人以上が詰めかけていた。花嫁さんは連日のパーティーで疲れがピークに達しているようで、表情も先日よりいささか脱力しているようだった。
 久しぶりの社交場に、山の遠征以上にどっと疲れが押し寄せたが、とても良い経験をさせてもらった。


         ガジェンドラファミリー 赤いサリーが私です


☆今日のスイーツ☆


       ケサリアと呼ばれる ネパールのスイーツ

ERIKO