3/28
再びマナビ県のコスタ(海岸地区)へ戻って来た。予定では昨日からパナマへ入国のはずだったが、セマナサンタ(聖週間)で飛行機の値段が高く、移動を30日に変更した。
昨日到着したプエルト・ロペスは静かな観光地で、6月~8月には鯨ウオッチングができることで有名な場所である。マタへからサリーナスの町まで続いている“ソル・デル・カミーノ”と呼ばれる道は人気の旅ルートである。以前は貝を通過の変わりに使用していた場所であったことから、“ルタ・デ・ラ・コンチャ”(貝の道)と呼ばれていた。
コロンビアからスペイン人の友達が2人遊びに来ていて、彼らに同行している。プエルト・ロペスの港から40km離れた島、Isla de la plata(プラタ島)へ向かう。ランチェ(小型の船)で1時間、周囲に何もない水平線にぽかんと島が現れた。
プラタ島はスペイン人によって金・銀などの宝を掘り出された場所であり、イギリス人海賊の避難所にもなっていた。乾燥熱帯気候で、ガラパゴスでみることのできる動物がいることから、ミニガラパゴスとも呼ばれている。
島は観光用に道が整備されており、いくつものルートとトレッキングコースがある。小高い丘にはぎっしりと木々が生え、アサガオや小さな花達が所狭しと咲いている。ミニガラパゴスとはいえど島の雰囲気も空気も違うので、海が見渡せる軽い山トレッキングのようだった。午後は島の近くでシュノーケリングを楽しんだ。
国立公園がある“アグア・ブランカ”と呼ばれる場所は、800年~1532年の間に存在したマンテーニャ文化が栄えた場所である。博物館にはセラミックや白骨の入った釜状のお墓など、マンテーニャ文化にまつわる物の展示がしてある。
ガイドさんについて、森の中を歩いていく。太陽の日差しを木々が遮り、風に乗って緑の匂いが香る。冬季で膝下辺りまで増水した川を越え、硫黄の池にたどり着いた。底の見えない水色の池は泥を塗って入ると皮膚や体にいいということで、体全体に黒い泥を塗り乾燥させ、池で洗い流した。感想はこれまでにしたどのパックよりもツルツルになった。
ツアーが終了した後は、フライレスビーチで泳いだ。人は少なかったが、来ていたのはほとんどがコロンビア人だった。先週まで同じマナビ県のコスタに滞在していたが、どこへ行っても見所が多く、観光客対応がしっかりしている。
夕方にはプエルト・ロペスから40kmのプエルト・カジョへ移動した。夜の7時にはレストランが閉まってしまうほど小さな町だが海の眺めは素晴らしく、太陽が沈むのを見ながら夕食を取った。同じ太平洋を見ているのに、場所によって違う色や波のうねりを持つのはなぜだろう。
ERIKO