
足の様子を診てくれるコッツェ先生
連日自宅で療養に専念している。そのお陰か、足の痛みも大分軽くなってきている。まだ左足を地面に着けることはできないが、内出血で真っ黒だった踝の腫れは随分と引いている。
私自身は毎日怪我の手当しかしていないが、日ごとに皮膚が自らの力で新しい膜を張り始める様子に元気づけられる。この皮と同じように、人は何度でも再生し、立ち上がることができると。
日本からは、数年前から通っている、Aileカイロプラクティックの島谷院長が、毎日私が送る怪我の写真を見ながら、的確なアドバイスと処置方法を教えてくれる。
島谷先生のカイロに通い始める前には、色んな整体院などを渡り歩いていたのだが、先生の患者に対する誠実さと感の良さ、感動的な治療を目の当たりにしたその日から、もう他を探す必要がなくなったのだ。
数週間先の予約はいつもいっぱいに埋まっている多忙な先生であるが、日本から遠く離れた場所にいる患者のことも忘れていない。
当初の予定では、グレナダの次にバルバドス、セントルシア、ドミニカ国と回る予定だった。
先日医師と相談した結果、松葉杖なしで歩行ができるのは、12月頭頃という結論が出た。そんなこんなで、予定した他のカリブの島への渡航は厳しくなってしまった。
来週行く予定だったドミニカ国は、カリブで唯一先住民族の文化が残る島。現地でボランティア活動を行っている団体と一緒に、おりがみや日本の文化を伝える活動に参加させてもらう予定でとても楽しみにしていたのだが、残念ながらそれも実現しそうにない。
今回のことはただ単に怪我のせいではないと思っている。自覚していない様々な要因が重なってこのような結果となったと思っている。
目標だった25カ国縦断は達成できないかもしれない。
無理に旅を続けるのも、続けないのも決めるのは自分。誰のせいでも、何のせいでもない。何かを決断する時、きっと誰でも自分の心が本当に望んでいるのかいないのかは、一瞬で分かる。心が”Yes”と言っている時には、迷いがないからだ。私の心に正直でいられる人間は私しかいない。
もし、選択が間違っていたとして絶対に後悔はしない。
失敗とはやらなかったこと。
この怪我を通して学べること、感謝できることをたくさん探して、いろんなことに生かしたいと思う。
今できることをし、今感じることを感じ、今を生きようと思う。
旅を再開したら、また自分の足で知らない大地を歩きたい。
☆ お知らせ☆
医師と相談した結果、今後のスケジュールを大幅に変更とすることとなりました。下記、新しい日程です。
11/22~11/27 ドミニカ国→キャンセル
11/27~12/11 ドミニカ共和国→12月頭に変更(現在、12/5までに渡航予定)
キューバ以降は当初のスケジュール通りです。
関係者の皆様には、当初の予定から大幅に変更が生じてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後まで旅を続けて帰国しますので、何卒変わらぬご指導、ご鞭撻宜しくお願いします。また、たくさんの温かい応援メッセージをありがとうございました。
ERIKO