滞在先の家族が働くSANKEI TRAVELさんのオフィス

10/17

 気のせいか、気候のせいか、ベネズエラに入ってから体がリラックスしている。朝もビックリするほどスッキリ起きられた。低血圧の私にとって、起床はいつももたもたする。目が覚めてすぐそのまま2足歩行できることはそうそうない。

 昨日は、国内旅行の日程を組むため、サヨさんの会社
SANKEI TRAVEL”さんにお邪魔した。自宅から歩いて5分の所にあるオフィスは立派なビルの中に入っている。従業員は全員ベネズエラ人。現地の人と解け合って仕事をする企業はどこも強い。

 新しい国に入った時にまずすること。両替と携帯のチップ購入。
ヴネズエラはアルゼンチンと同様に、外貨を購入することができない国。
両替所や銀行などで両替をすると、半額以下の金額で変えられてしまうため、別の手段を使って両替をする。ボリバルはヴネズエラを出たとたん、ただの紙切れとなるので、両替する金額を考えるのも悩む。
携帯のチップも在住証明が必要だったため、従業員のホセさんの名義で購入させてもらった。一人だったら、こんなにスムーズにはいかなかっただろう。ホセさん、ありがとう。



               アルタミラ地区

 私が滞在している場所は、カラカスで一番治安がいいと言われている、アルタミラという地区である。この辺りは犯罪などが全くない訳ではないが、比較的少ない。
夜は、息子のユキさんの友達の誕生日会に呼んでもらった。
近くのレストランに入ると、まずは武器のチェック。空港にあるようなセンサーで身体チェックをして中に入る。
中に入ると驚いたことに、お客さんのほとんどがウイスキーを飲んでいる。こんな高価なお酒をたくさんの人が飲む国は南米中どこに行ってもないのではないだろうか。
レストランの駐車券には、“拳銃を突きつけらたり、強盗にあった場合の責任は一切ありません”と書いてあった。そんなに気軽に記載するほど犯罪などが多いのか聞いてみると、テーブルに座っていた私を除く5人全員が、一度はピストルを突きつけられた経験を持っていた。
『エリコ、ベネズエラは残念ながらあまり安全ではない。ベネズエラ人はよくこう言うんだ。“神様はベネズエラに豊かさの全てを与えた。その変わりに人を悪くした”。こんな環境でもみんなベネズエラのことがとても好きだし、少なくともこのテーブルに座っている人達は幸せだよ』
『なんで?』と私が聞くと、
『友達がいるから心はいつも幸せ』
話をする彼らは底抜けに明るい。生と死が近い環境で暮らす彼らの言葉から、私は生きる勇気みたいなものをもらった。



                    誕生日会


レストランの入り口に貼られていた表示 禁煙ではなく、銃禁止


 明日から夢にまで見たロライマ山へ登るため、5日間のテント生活となる。お風呂もトイレももちろんないが、今からワクワクして体がうずうずしている。


本日
10/1810/25まで、ロライマ登山を行うため、インターネットが使えなくなります。関係者の皆さん、メールの返信等が遅れますのでご理解何卒宜しくお願いします。  
  

ERIKO