Pao de Açucarからのリオの眺め

10/14

 丸1日滞在する予定だったリオだったが、夕方のバスに乗ってサンパウロに戻って来た。
早朝の7時にリオに到着し、タクシーに乗ろうとするが、金額が予想よりも高かったので、民間のバスでセントロまで向かう。
バス停からセントロまでは、貧困街が続き、曇りという天候のせいもあってか、リオの町は一層暗く見えた。

 参加するツアーのバスを待ち合わせのホテルで待つ。
しかし予定の時間を1時間過ぎても来る気配がない。
連絡をすると、『今向かっているからあと5分待って下さい』と言うばかりで、結局2時間経ってもバスは来なかった。
既に正午を回っていたので、ホテルの人から、信頼のおけるタクシー運転手を紹介してもらい、
Pao de Açucar(パオ・ジ・アスカル)まで乗せてもらった。
連休ともあって、丘の上へ上がるゴンドラは2時間待ち。
丘の上まで上がると、リオの町が見渡せた。海岸沿いに立ち並ぶ高層ビル群、貧困街、海の上に浮かぶヨット。
お腹が空いていたが、お店もいっぱいだったので、下へ降りてコパカバーナの海岸に向かった。
ビーチはサッカーやバレーをする人達でいっぱいだった。
海外沿いの路店でキングサイズのハンバーガーにかぶりつき、しばらく砂浜を歩いた。
夜中の便で帰るつもりだったが、キリストの丘も雲っていて見えなかったので、夕方の便で戻ることにした。

 正味半日の観光だったが、これまで訪れた都市とは全く違う雰囲気を持つ町だった。
だだっ広い砂浜、富と貧さが混在し、人々からはどこか垢抜けた開放感が漂う。私の中では、リオが最も自分がイメージしていたブラジルに近い町だった。
6時間後にサンパウロのチエテ駅に着き、地下鉄に乗る。目の前で喧嘩をしているカップルをよそ目に家の最寄りの駅で下車する。歩き慣れた道を早足で歩く。私のブラジル最後の小旅行が終わろうとしていた。

ERIKO