サルバドルの家からの眺め

 早朝5時過ぎに家を出て、コンゴーニャス空港からバスでグアニューリョス空港へ向かう。
今日からブラジルの北東部にある、ブラジルで一番古い都市、
Salvador de Bahia(サルバドル・デ・バイヤ)に一週間滞在する。朝早くから空港は混んでいて、TAMの機内もほぼ満席だった。オフ・シーズンなのか、TAMの往復の航空券は2万円ほどで取れた。
ブラジル国内移動は
decolar.comで探すと安く見つかる。
機内で子供が泣いていたが、一昨日まで子供と生活していたせいか、全く気にならなかった。
外へ出ると、小雨の空が出迎えてくれた。サルバドルでは、鳥取県出身の両親を持つ日系ブラジル人のジョアンさん夫婦の家でお世話になる。




左:鳥取県人会理事 末永さん 中:副会長 山添さん 右:保護区の責任者 Bucciさん


 昨日、先月訪れた鳥取県人会が行う、『サンパウロ・鳥取友好の森』プロジェクトで植樹をする場所を実際に見てきた。
サンパウロの北に位置する、
Horto Florestal(オルト・フロレスタル)という、自然保護区域で、一端中へ入ってしまうと、とても都会の中にあるとは思えないほど、様々な種類の植物や木々が植わっている。
敷地内には家もあり、研究者や作業員が生活している。
ブラジル鳥取県人会がマタ・アトランティカ(ブラジル大西洋岸森林)を植樹しようとする予定に場所は、既に植樹のための穴が掘られており、準備が進められていた。
オルト・フロレスタルの責任者のブッチさんにもお会いし、
『この植樹をきっかけに、サンパウロと鳥取、そして日本とブラジルの友好がさらに深まることを願っている』と話して下さった。
実際にここへ埋まるのは木であるが、彼らの本当の目的は、遠く離れたブラジルの地に心の木を植えることである。
ブラジル鳥取県人会副会長の山添さんは、終始ワクワクしながら植樹の説明をしてくれた。

 来月の県人会60周年には、市長や副県知事もここを視察する予定である。
ブラジルにある都道府県の県人会でもこのような活動をしている県はほとんどない。日本では人口の一番少ない小さな県であるが、ブラジルではしゃんしゃん踊りをはじめ大活躍している。
日本から離れると、より一層自国や故郷について意識する場面に多く出会う。
何十年か後には、この場所が小さな森になっていることを願う。




                  植樹予定の場所



寄付をしてくれた方の名前プレートが木の前に置かれる


『サンパウロ鳥取友好の森プロジェクト』の協力に関する詳しいご案内はこちらまで。

担当:山添源二 
guenji@yamazoe.com.br

ERIKO