
クリス夫婦と家の前で
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無事サンパウロに着いた。わざわざ家に泊まりに来てくれたクリス夫婦に空港まで送ってもらい別れを告げて、Azulという航空会社の飛行機でサンパウロまで飛ぶ。彼女の子供が11月に生まれる予定で、写真を見るのが楽しみである。
連絡を取ると話の行き違いで別の空港へ行っているということが分かった。カンピーニャス空港はサンパウロの郊外にあり、ひとまずバスで市内の空港へ向かうことにした。
さすがブラジル、土地が広いだけに空港の数も多い。
冷房がガンガンにきいたバスに乗り込むと、後ろの席の女の人の鼻を啜る音が聞こえる。どうやら泣いているようだ。
どうしたんだろうと気にしている途中で眠りについてしまい、気がつくと乗客のほとんどがいなくなっていた。
私が降りるのは終点だったのでよかったが、自分の余裕ぶりに少々焦る。
半分寝ぼけた状態でふと窓の外を見たとき、一瞬東京に戻ってきたかと頭が混乱した。高層ビルの多さと灰色っぽい空、道の幅と道路の上に走る鉄橋。久しぶりの大都会である。
コンゴーニャス空港でやっとクラウディオさんと会えた。
今回のサンパウロの滞在で色々とアレンジをしてくれたりお世話になる人である。
サンパウロの家庭には明日からの滞在になるということで、今日はリベルタッジにあるホテルに宿泊することになった。
リベルタッジはご存知の人も多いかもしれないが、サンパウロにある日本人タウンである。
街頭が提灯の形をしていたり、真っ赤な鳥居まである。
日本食レストランが立ち並びまるで日本のようである。
クラウディオさん達は、私が日本を離れて約半年くらい経つことを話すと、『日本食が食べたいでしょ?』と気を使って日本食レストランへ連れて行ってくれた。
もちろん日本食は大好きなので嬉しいが、私自身は、よく海外にいる日本人がなる“日本食が恋しくなる”といった症状は今だかつてない。
梅干しは別だが、基本的に現地の食べ物にすぐ順応する。
ブラジルサイズの大皿あんかけ焼きそばを平らげ、同席していた女子が残した唐揚げとみそ汁も完食した。よく考えたら朝のパンしか食べていない。
ホテルへ戻ってスケジュールの調整などをして就寝。
明日はサンパウロの町を散策する。
ERIKO