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 気温13℃、天候雨。今クリティバは日本で言うと、2月頃。一番寒い時期である。
家族のへナタさんは、家から車で
15分ほどの場所にある、病院の受付で働いている。
今朝は彼女の病院まで車に乗せてもらい、そのあとはバスで昨日紹介してもらった大学へ、ポルトガル語の授業の説明を聞きにルシアさんと出かけた。

 学校は
Celinという名前で、ポルトガル語以外にも多数の言語の授業を行っていた。
『パスポートを見せて下さい。・・・ビザの種類が“観光”なので、ここでは授業を受けることができません』ようやく辿り着いた学校だったが、残念ながらここへ通うことはできないようだ。
ルシアさんは、その後も彼女が知る限りの色んな場所を訪ねてくれたが、結局この日も見つからなかった。
『家に帰ってマテを飲みましょうね!』雨が強くなっていたので午前中で引き上げることにした。

 学校から帰ったガブリエラが、『私が教えてあげる!』と、シールがたくさん貼ってある自作ノートや、自分で作ったテキストを用意してくれた。
基本文法の定冠詞や動詞の活用などを教えてくれた。文法はイタリア語とスペイン語が混ざった感じで、難しくはなさそうだが、発音がとても特殊である。英語の
Rの発音や、巻き舌、口を横に広げる音など様々である。
慣れるまでには時間がかかりそうだ。

 夕食は豆料理を食べた。先日紹介してもらった英語教室で働く、従兄弟のジョサーラさん夫婦が家に遊びに来ていた。
彼女はもうすぐ出産を控えており、病院でもらったエコーの動画を皆で鑑賞した。
はっきりと赤ちゃんの姿は確認しづらかったのだが、指だけはしっかりと見えた。しかもその指は中指だけ立っており、いきなり爆笑の渦が巻き起こった。



 ガブリエラの体に巡る血は生粋のブラジル人で踊るのが大好き。
今夜もサンバからシャキーラへと衣装を変えながら踊り狂っていた。ブラジルに行ったこともないのに、友達はブラジル人が多い私だったが、なんとなく彼らと相性がいい理由が徐々に分かり始めてきている。

ERIKO