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今回の旅でパタゴニアへの滞在を決めて、滞在先がきちんと決まるまで、パタゴニアのどの地域に行くのか未定だった。
一言でパタゴニアと言っても、この地区だけで日本の3倍の面積がある。
アルゼンチンに入国する前に大島さんから、アルゼンチンのプエルト・サンタクルスのビデオをもらっていたが、まさか知り合いから紹介してもらった自分の滞在場所が、その近くになるとは思ってもみなかった。
その理由で入国した際、ブログに書いたアクティビティの中には、大島さんのプエルト・サンタクルスでのミッションを入れていなかった。
プエルト・サンタクルスは現在滞在している、リオ・ガシェゴから250km離れた所にある港町で、サンタクルス州に初めて白人が住み着いた場所である。
そしてその白人とはフランスからやってきた、私がここでお世話になっているウーゴさんの祖父母である。
ウーゴさんに大島さんから送ってもらったビデオを見せると、すぐにプエルト・サンタクルスに住む従兄弟へ電話を入れてくれた。
従兄弟は、ドロンズさんがお世話になったマリオさんのことは知らないようだったので、彼らが通わせてもらっていた、サンタクルス第二小学校へ電話をかけた。
ウーゴさんが、『随分前に2人の日本人がそちらでお世話になったと言っているのですが、ご存知ですか?』と話し終える前に、甲高い声で『あーあの太った子とね!』と返事が受話器から聞こえてきた。
電話を取った女性は、ドロンズさん達がお世話になったマリオさんを知っているそうで、今週の日曜日に会えるように話しをする、と言ってくれた。ウーゴさんとスサーナが、『日曜日私たちがプエルト・サンタクルスへ連れて行ってあげるから心配しないで』と言ってくれた。
そんなわけで思いもかけなかったことが実現しようとしている。
ドロンズさんにとってマリオさんの家は、旅で初めて滞在場所で、ここでの体験はとても心に残っていると話してくれていた。
大島さんにとって思いが詰まったプエルト・サンタクルスへ行くことができるのをとても嬉しく思う。
マリオさんは、彼らがペルーに滞在している際にも手紙を送ってくれた、とても温かい人である。
明日、パタゴニアの冷たい風が吹き荒れる港町へ向かう。
南北アメリカ大陸横断 アルゼンチン入国編
南北アメリカ大陸横断 サンタ・クルス編
ERIKO