7/13
昨日は寝付きが悪く、結局3時間ほどしか寝むれなかった。
午前中にLa Plata Hochi新聞の取材を受けに、バラカスという地区へ行く。
近日中に、スペイン語と日本語の記事が掲載される予定である。
レストラン El Historico(San Telmo)
午後からは家族のマウリシオと、彼の大学時代の教授、オスワルドさんと昼食を食べた。
お店は文筆家が住んでいた家を改造した場所で、たくさんの本に囲まれながら、美味しいイタリアンを食べた。
満腹になったお腹を抱えて、サンテルモ周辺を案内してくれた。
ポルテーニョ(ブエノスアイレスの人)でも知らないような、街角にある一つ一つの建物や家の歴史を教えてくれた。
この家には~が住んでいて、嫉妬に狂った夫に殺されたとか、話の半分以上が愛に狂った人達の物語だった。
どこからともなく聞こえてくるタンゴと、よくよく見なければ分からない場所に細かいデコレーションが施されたヨーロッパ風の建物と石畳は、町の空気をより一層味わいのあるものにしている。
2時間くらい歩いただろうか。
オスワルドは持っていた紫色の本を抱えて、次の約束の場所へコレクティーボで向かっていった。
当たり前のことだが、どの家や建物にも思いが詰まった昔の記憶がある。
形や外観が変わってしまおうとも、土地という不変的な土台に私たちは、いつまでも変わらない感情を持ち続ける。
土台に立つどんな建造物よりも、10m先にある変わらない色のその場所の土へ帰ろうとするのだ。
オスワルドが大切そうにその場所を説明する姿を見てそう感じた。
先週、私が25 de Mayo村に滞在している最中、日本から協賛会社のコンドルタクシーグループの岩田社長がブエノスアイレスへ到着した。
今夜は、コンドルさんがスポンサーを務める、ボクシングの試合のラウンドガールのお手伝いをした。
日本を出発する前に、フレンドリーマッチで通訳をさせてもらった、ボクシング世界チャンピオンのエリカと、ジェシカにもリングサイドで久しぶりに会った。二人ともいつも通り、元気いっぱいにはしゃいでいた。
彼女らは有名人であるにも関わらず、全くと言っていいほど気取ったところがない。
今日も、ファンの人達に『家族は元気ですか?』などと聞いて、まるで大切な友達のように接していた。
岩田社長は、『君がいなければ、南米を知ることもなかった』と言って、さっそくアルゼンチンを気に入っているようだった。
いつも社長のハングリーさには刺激を受ける。
出発前、社長に『是非どこかの国へ遊びに来て下さい』と言うと、『そういうなら行ってみようか』と一言言って、本当にここへ来てくれたのだ。
気軽に言ったつもりだったが、本当に来てくれて嬉しい。
アルゼンチンのボクシング。また違ったブエノスアイレスの一面を見せてもらった。
半年振りに会った、WBC女子世界チャンピオンのエリカ
ERIKO