
右:セシリア教授と左:アレックス
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朝、無事お湯が出てシャワーを浴びることができた。
昨日の天気は一転して今日は雨が降り、気温は2℃にまで下がった。本格的な冬の到来である。
午前中の日本語のクラスに参加するため、再び大学へ向かった。
昨日学校案内などを先生と一緒にしてくれたアレックスも授業に来てくれた。
彼は日本語を4年間勉強していて、将来は翻訳者になりたいのだそうだ。
『日本語を聞くと、ワクワクします』と嬉しそうに話していた。
好きな言語を聞くとワクワクするという彼の気持ちはとても良く分かる。
授業は生徒4人で行われ、先生は日系3世の方だった。
日本だけではなく、これまでの旅経験を踏まえて、他の国についての話もさせてもらった。日本以外で特に彼らが興味を持っていたのはロシアだった。『~は~語でなんといいますか』という質問の練習では、ロシア語の質問が一番多く、みんなノートにきちんとメモまで取っていた。
響きが美しく聞こえるそうだ。私がロシア語を始めたのもその理由であったし、ロシアで会った学生達も、音の響きが綺麗という理由で勉強を始めた人がほとんどだった。
3時間の授業が終わった後、セシリア先生の事務所を案内してもらい、日本から寄付された本などを見せて頂いた。
日本のボランティア団体が、定期的に送ってきてくれているお陰で、学生の勉強のとても役立ってありがたいと話していた。
毎年何人かの日本人学生達がスペイン語の勉強に留学に来ているそうだが、まだまだ生徒が少ないそうだ。
ラテンアメリカというと、行ったことのない人はどうしても危険というイメージが結びついてしまうようだ。
実際に生活すると危険を感じることはほとんどない。特にラ・プラタは学生の町で、勉強をするのにもってこいの環境が整っている。
ヨーロッパと比べ物価も安いので、距離を除けばとても来やすい環境であると思う。
午後は雨の中、交換留学のエージェントを運営しているオラシオさんに、町の中を案内してもらった。
中心地は国と州で対立する労働者への賃金問題で、ストライキがあちらこちらで起こり、大声で歌う人の声と、爆竹の音で町はお祭りのような状態だった。全くもって危なくはないのだが、爆音が鳴り響く度に肩が竦んでしまう。
雨脚が強くなってくたこともあり、Plaza Moreno(モレーノ広場)やカテドラルをすばやく見学して帰路についた。
アルゼンチンの夕食は遅い。大体9時か10時に食べ始めるのが習慣である。
長い間夕食を取らない生活をしていたので、夜のご飯は新鮮である。
今夜は私の好きはミラネーサ(カツレツ)だった。
食事がおいしいのか、全く日本食も恋しくならない。ラ・プラタ2日目はこうして終わっていった。