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 リマへ戻って来てから、家のインターネットの調子が良くない。パソコンも旅疲れが出てしまったのか。
ペルーも残す所あと
3日間となった。まだドロンズ大島さんのミッションも残っている。

 昨日はリマ市内の博物館、“
Museo Rafael Larco Herrera”、“天野博物館”を訪ねた。地方の博物館に慣れてしまっていたせいか、都会の博物館の展示の気配りに感心してしまった。
天野芳太郎さんは、日本人考古学者で、チャンカイ文化をこよなく愛した人物として、ペルーでも有名である。博物館では、日本人の若者達がガイドを勤めながら勉強を兼ねて働いていた。

 そして今日は、“La Victoria学校を訪問させて頂いた。
この学校は
La Uniónに続く大きな日系の学校で、日本語の授業も行っている。全校生徒は現在382人。
日本で生まれ育った日系人や、ペルー人の子供達が元気に授業を受けている。
教頭先生のルイス・アルベルト・サンチェスさんに校内を案内してもらった。
学校は大通りに面した場所に位置していて、外からは中の様子は全く見えなかったが、中へ入ると、広々とした空間が広がっていた。
生徒の年齢は
5才~高校生まで様々である。
La Unión学校のように、日本語クラスは能力別には分かれておらず、学年別に分かれており、同じクラス内でも日本での滞在年数の差によって、生徒の理解力がまちまちであるそうだが、生徒同士が日本語で話す機会が多いことで、学習率を高める環境が自然に出来ているそうだ。
どのクラスに入っても、生徒のみんなは温かく歓迎してくれ、たくさん質問も投げかけてくれた。
帰り際には、低学年の子供達が琉球の踊りを披露してくれた。
踊るということに関しては、ラテンの血が騒ぐのか誰一人として恥ずかしがっている子はいなかった。
ペルーの人たちにとっての、日本式の教育は、“勤勉”、“誠実”、“時間を守る”といった精神を養うことが出来る場所とされている。
La Uniónをはじめ、日系の学校へ通わせるペルー人の親も少なくない。
日本を出てからの方が、自分の国について学ぶことが多い。
La Victoria学校への訪問も違う角度から見た“日本”を教えてくれた。

 学校を紹介してくれた、
Billinサロンのオーナー、フェルナンドさんに彼のサロンでマッサージを受けさせてもらった。
3ヶ月ぶりのマッサージは始まって数分で眠りについてしまい、気づいたら終わっていた。
サロンを出た後、フェルナンドさんと彼の奥さんが
CHIFA(チファ)をごちそうしてくれた。
チファとは、中国料理をペルー風にアレンジした料理で、ペルー国内にたくさん存在している。チャーハンとカモ肉、酢豚を食べたが、今まで食べたチファの中では味に深みがあり一番美味しかった。

ERIKO