人の不思議話を読んだり聞いたりするのが好きなので、たまにはそんな記事も書いてみようかと思う。

と言っても特別摩訶不思議なお話というわけではなく、私にとっては不思議な偶然だったな、というお話。







2022年12月、奈良に旅行に行ったときの話。



父が奈良マラソンを走ると聞き、なんとなく「私も奈良に行きたいな」と思った。

以前、大阪マラソンの応援に行ったこともあるので、久しぶりに旅行を兼ねて道外の大会の応援も良いかな、と。



父と同じ宿を予約しようと思ったけれど、大会まで残り二ヶ月だったので、奈良市内のホテルはなかなか予約がとれなかった。諦めず探すと、運良く奈良市内のゲストハウスが空いていた。

お値段はめちゃくちゃ安いし(一人旅の重要ポイントその1)、近鉄奈良駅も歩いていける(一人旅の重要ポイントその2)。口コミ評価も上々。ゲストハウスは初めてだけれど、すぐに予約した。



父は大会が決まった時にすでにホテルの予約をとっていたが、話をよく聞くと、大会前の金・土は奈良市内の宿があまりにも高いので、王寺町のホテルに予約したとのこと。なおさらあのタイミングで、奈良市内の安いゲストハウスが空いていてくれていたのは本当に有り難かったと思う。高い宿しか無かったら、行くのをやめていたかもしれない。



宿を決めてから、私は急いでガイドブックを数冊買い、奈良の観光計画を立て始めた。

私達親子は旅先でも基本的には各自で行動し、どこかでタイミングが合えば一緒に御飯を食べたり観光したりする感じ。

なので、お互いの宿と大まかなスケジュールを前もって教え合い、夕飯はどこかで一緒に食べようか位の感じで決めておいた。



観光計画と言っても私は完全なるペーパードライバーなので、行ける場所は基本的に公共交通機関で行ける場所。

しかも調べてみて分かったのが、つい東京や大阪の時の感覚で考えていたけれど、奈良はそこまで各観光地がアクセスが良いというわけではなく、思いの外移動に時間がかかるという事実。



ひとまず行きたい場所をどのように回ればすべて回れるかに頭を使い、綿密に計画を立てた。その中で、ガイドブックの写真を見て「わぁ、行ってみたいなぁ」と思ったけれど、どう考えてもそこに行くと他の場所をいくつか回れなくなってしまうので、早々に諦めた場所、それが信貴山朝護孫子寺だった。



奈良に着き、2日目。

12月10日。

父とのLINEを読み返すと、私がちょうどホケノ山古墳のあたりを歩いていた時。





父からLINEが届いた。

「昨日、24678歩も歩いた!今日は予定を変えて、明日のスタート時間に合わせて、ホテル界隈を走る。その後、奈良市内に移動して、コースの下見を兼ねて観光!」

へ〜、そうなんだ。私は今ホケノ山っていう古墳のあたりを歩いてるよと送った直後、「夕方から、今日から始まる信貴山朝護孫子寺の「夜灯り」に行く予定。」と来た。



ふ〜ん、そうなんだと初めは思ったけれど、あれ、何か聞いたことあるような‥と気付き、ネットで調べてみたら、私が行こうと思って諦めたお寺だった。

え〜、なにそれ!そんな場所行くって言ってなかったじゃん!私も行きたい!と思って急いで電話したところ、王寺のホテルにチェックインした時に、その夜灯りのための無料送迎バスが王寺駅から出るというチラシを見つけたらしく、それで急遽行くことにしたらしい。



その夜灯りのイベントはまさに12月10日から始まる初開催のイベントらしく、12月18日まで行われるそう。

父が王寺に泊まっていなかったら、確実に気づかなかったと思う。ちなみに無料送迎バスが出ていたのは、王寺駅だけだった。そしてちなみに、その夜灯りというイベントは昨年は開催されなかったよう。なぜに2022年だけ??

本来の参拝可能時間は、神社仏閣は大体4〜5時に閉門なので、夜のイベントが開催されたからこそ行くことができた。日中はスケジュールをみちみちに詰め込んでいたけれど、夜は一切予定を入れていなかった。











つづく