現在、5歳の息子はポケットモンスターにハマっています。
私もアニメが好きなので、一緒に楽しめるのはすごく嬉しいです。
初期のポケモンモンスターから見始めて、現在ポケットモンスターダイヤモンド・パール。
私が救われたニャースの言葉が登場したのは、ポケットモンスターダイヤモンド・パール53話「ヒコザルの涙」です。
【ヒコザルがサトシたちの仲間になるまでのあらすじ】
ヒコザルは、もともとシンジというトレーナーのポケモンでした。
シンジは強いポケモンにしか興味のないトレーナー。
そんなシンジがヒコザルをゲットしたきっかけは、ヒコザルがザングースの群れに襲われてピンチになった時に放ったものすごい威力の炎技。
しかしヒコザルがその炎技を出したのは、その時の1回だけ。
シンジは、ヒコザルにもう一度その技を出させようと、他のポケモンの技を避けるなと言ったり、わざとダメージを受けそうな技の中に飛び込ませたり……と無茶な特訓を繰り返します。
けれどもヒコザルがどんなに頑張っても褒めることのないシンジ。
さらには、休みが1日必要だとジョーイさんに言われてもヒコザルが回復しきれていない状態のまま試合に出してしまいます。
そして――その試合内容に納得できなかったシンジは「どこへでも行け」とヒコザルを捨てたのです。
その一部始終を見ていたサトシは、ヒコザルに「俺たちと一緒に行こう。俺たちと強くなろう」と手を差し伸べました。
ヒコザルはサトシの手をとり、ヒコザルの新しい冒険が始まりました。
今までひどい扱いしか受けてこなかったヒコザルは、サトシ、タケシ、ヒカリたちとの過ごし方にとまどいます。
シンジと旅をしていた時は、缶詰をひとりで食べていたヒコザル。
けれどサトシたちはみんなで食事の準備をして、みんなで食事を楽しんでいます。
練習試合で負けても「よく頑張ったな」「いいバトルだったぞ」「かっこよかったわよ」という温かい言葉をかけてくれる仲間たち。
「あの時の炎をものにできなければ、お前にはなんの価値もない」
シンジといたときはそんなことしか言われなかったのに。
ヒコザルは思わず泣いてしまいます。
「どうしたんだ、みんなお前を褒めてるんだぞ」
「たまってたのかもしれないな。涙が。シンジと一緒の時は泣きたくてもずっと堪えていたんだろう」
「泣きたかったらないていいんだぞ」
タケシとサトシがこの言葉をヒコザルにかけたとき、私も泣きそうになってしまいました。
そして、その日の夜、ヒコザルは夢を見ます。
シンジに無理な特訓をさせられたり、トラウマであるザングースに襲われたりしている夢……。
目が覚め、近くを散歩しているとロケット団の一員であるニャースとばったりと会いました。
「そうか、悪い夢にうなされて……」
「ヒコザル、お前は幸せものにゃ。やれピカチュウゲットだ、幹部昇進だと悩むこともなく、腹が減って一日中木の実を探すにゃんてひもじい思いもしにゃくていい。
ヒコザル、過去を捨てて今を、これからを生きていくのにゃ。そう、今をにゃ。
おみゃーにももう新しい仲間(にゃかま)がいるんだからにゃ」
このニャースの言葉が、私にはぐっと刺さりました。
辛い過去もトラウマもあるヒコザル。
そんなヒコザルに「幸せもの」と言ったニャース。
どんなに辛い過去を抱えていても「今」は幸せなのだと「今を見ることが大切だ」とそんなメッセージをもらえたきがしました。
私は小学生の時、いじめられた過去があります。
いじめを受けた時から20年以上経つ今でもいじめていた人たちが夢に出てくることがあります。
未だに集団の女性たちを怖く感じてしまうのですが、そんな時はニャースの言葉を思い出して「今ここ」に意識を向けれるようにしたいです。
そしてタケシとサトシが教えてくれた「泣きたいときは泣く」。
トラウマを浄化するために涙は必要です。
いろんな気づきをくれたポケモン神回のひとつでした。
昔からアニメや漫画、小説はわたしの心の支えでした。
また、今回もアニメに救ってもらいました。