「今、蘇る入院闘病日記③」 | 北川悦吏子オフィシャルブログ「でんごんばん」Powered by Ameba

「今、蘇る入院闘病日記③」

※これから、書くものは 9月25日に書いた「死んでません!」の続きです。

今、蘇る入院闘病日記①が、9月24日の「生きてます!」

今、蘇る入院闘病②が、9月25日の「死んでません!」です。


医者に、骨髄の検査をした方がいい、と言われ、私の心はポッキリと二つに折れてしまいました。

それまでも、痛みで苦しんでいたのに

そんなことまで言われて。


しかし、どうしたって、今の状態では(手術直後。そして縫合不全を起こしてその場所が痛む)、とても無理なのでとりあえずは、血を固める薬を飲みましょう、と言われました。


その時点で、私は禁食(絶食のことですね。)ふた月目に入っていました。

飲まず食わず、点滴だけで、生きています。

水を飲むことさえ、容易ではなく、一日100ミリリットルまで、という指示が出ていて

薬という固形物を飲むのは、ドキドキものでした。

とにかく、何も口にしてないので。

しかし、その薬は、点滴がないそうで、口から飲むより仕方ありません。


そんなことをやってるうちに、

私は痛みと自分の置かれた状況に、とうとう、心を病んでしまいました。

身の置き所がないような状態が、いきなりやってきて

体が震えて(もちろん、このときも痛みはあります)

膝かガクガクとなって

どうしようもなくなるんです。


ナースコールを押します。

看護師さんが、来てくれるんですが、とにかく、もう為す術がないのです。

痛み止めも点滴も入れてるのに、一向に収まらない。

看護師さんは私の体を、さすってくれます。

でも、まだ一向に、痛みは収まらないし、体は震えるんです。

そうすると、私は、そこに看護師さんがいるのに、またナースコールを押すんです。

どうにかして欲しい!という思いでいっぱいで。

すると、また看護師さんが来ます。私の病室には、看護師さんがふたり。

でも、痛みは収まらず、また押すんです。

すると、3人…。

そう、気がつくと、私の病室には、看護師さんが3人もいて

何をやってるか、というと、代わる代わる私の体を撫でたり、腰をもんだり。

ここ、笑うとこじゃないんだけど、笑ってもいいです。

今、思うとおかしい。

でも、そんな感じで、とにかく、私は、うめき通しで、泣きっぱなしで、多量な薬と、何も食べてないせいで、目は落ちくぼみ、ひどい顔です。

薬のせいなのか痛みのせいなのか、うまくしゃべれなくなってしまい、しゃべると口が閉じなくて、ヨダレがダラダラと流れて、赤ちゃんのように小さなタオルを口元にあてておかないといられない状態になりました。

すさまじいです。


鏡は一切、見ないように努めました。


看護師さんを、一度に三人も読んでしまっていいわけがありません。

彼女たちも、他の仕事が回らなくなってしまいます。

私の夫が婦長さんに呼ばれて、言われました。

「奥さんはまことに大変な状態である。24時間つきそいをつけてもらえないか」

と。


私はどんどん追い込まれました。

24時間、私の面倒を見られる、人手なんてありません。


痛みと精神的な苦痛が極限に達したた時、

とうとう私は、大声で泣きながら叫びました。

「痛いよお~! 助けてー! もう嫌だよお~!!」

 と。

 本当に、文句なくそれくらい痛かったんです。

 黙っていられないんです。声が出てしまうんです。


看護師さんも、そんな私に追い詰められ、絶叫仕返してきました。

「あなたが叫ぶのは自由だけど、ここは病院なんです! 他の患者さんもいるんですよ」

と。

 この人は、私の敵だ、と思うと、私は看護師さんのいるところで、携帯で夫に電話するんです。

 そのときのことを、夫はこう言います。

 あんたが泣きながら電話してる後ろから、看護師さんの怒って叫ぶ声が聞こえた…と。


 こわいですね。ホラーですね。

 今、ふと思いましたが、こんなことを書きつらねる意味ってあるんでしょうか?

 私は、実は半分、この入院時の時のことを、書き留めておきたい、という気持ちもありこのブログを始めたんですが、今、書いていてふと不安になりました。

 これって、書いてて意味あるのかな。


 あるのかないのかは、全部書き切ってみないとわかりません。 

 ものごとの意味は、いつもすぐに見つかるとは、限らないですもんね。


 ちょっと脱線しましたが、

 とにかく、そんなひどい状態で、

 とうとう私は、精神内科にかかってみてはどうか、と主治医に言われたのでした。


 「今、蘇る入院闘病日記④」につづく。