「君が僕の息子について教えてくれたこと」 | 濱田恵梨子オフィシャルブログ「大きく深呼吸して。」Powered by Ameba

「君が僕の息子について教えてくれたこと」

友人がおすすめしてくれた番組、
NHKで放送された「君が僕の息子について教えてくれたこと」を見ました。

これは東田直樹さんという自閉症の青年をめぐるドキュメンタリー。

東田直樹さんは、重度の自閉症で会話をすることができません。

ただ、幼い頃から文字に強い関心を示していたため、
そこに注目したご家族と練習を重ねた結果、
QWERTY配列のキーボードを打つことや、
文字盤を使うことでコミュニケーションを取ることができるようになりました。

そんな東田さんは2007年、
「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」という本を出版します。

そこには自閉症の彼が、どのように物事を捉えていて、
どのように感じ、どのように生きているかが綴られています。

今まで私たちが知ることのできなかった自閉症の世界を、
彼の言葉で、教えてくれています。

そしてこの本に出会った1人のアイルランド人がいました。
David Mitchellさん。
Davidさんは自閉症の息子さんを持つ作家さん。

英語教師として日本に滞在したことがあり、
日本語を話せることから、この本に出会うことができたそうです。

東田さんの言葉を借りて自分の息子が話しかけているようだ、
と感じたDavidさんがこの本を翻訳し、
東田さんの著書は世界中に広がっていったそうです。


番組内にちりばめられている東田さんの言葉ひとつひとつがとても暖かくて素敵で、
今まで私が出会った自閉症の方々みーーんなにもう一度会いたくなりました。

自閉症ではないけれど知的障害をもつ、妹にも。


そして、自分の娘をギュッと抱きしめたくなりました。
抱っこしながら録画を見たので、実際にギュッとしちゃいました。

娘もまだコミュニケーション手段がなく、
自分の意思をうまく伝えられないのは同じ。

「なんで泣いてるんだろう?」
「なんで怒ってるんだろう?」
「なにが欲しいのかな?なにがしたいのかな?」
「なにをしているときが一番幸せなのかな?」

毎日一緒にいる私にも分からないことがいっぱい。

でも東田さんは番組の中で言っていました。

「家族が笑っているときが一番幸せ」って。

そうだな~。我が家もニコニコ笑顔の家族でいたいな~。

自閉症という障害に興味がなくても、
まっすぐに生きることの大切さ、とか、
日々当たり前だと思って見逃してしまいがちな幸せの存在、とか、
原点に帰ることのできる番組だったのでおすすめです。

9/13 15:05~
NHKで再放送があるようなので、興味のある方はぜひ見てみてくださいね!